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新潮新書
メディアとテロリズム

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  • サイズ 新書判/ページ数 219p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784106103247
  • NDC分類 361.45
  • Cコード C0236

内容説明

「メディアの存在はテロリストに酸素を供給しているようなもの」(サッチャー英元首相)。いまやテロリストはTVやネットなどのメディアで自らの存在をアピールし、犯行を喧伝する。対するメディアはそれを報じ、部数や視聴率を稼ぐ。これでは“共生”どころか“共犯”ではないのか?気鋭のメディア社会学者による“負のスパイラル”の歴史、現状、そして解決策―。

目次

序章 「撃つなアブドゥル!まだゴールデンタイムじゃない!」
第1章 北京オリンピックは「テロの舞台」だった
第2章 テロリズム時代の到来―9・11テロ事件とオウム
第3章 政治的コミュニケーションとしてのテロ―一九七〇年代以前
第4章 恐怖と不安を充満させるテロリズム―一九八〇年代
第5章 テロとメディアの共生関係―一九九〇年代
第6章 政府・企業による監視社会へ―二〇〇〇年代
第7章 テロリズムに対してメディアはどうあるべきか
終章 オバマ政権の誕生―新時代に突入したテロリズム問題

著者等紹介

福田充[フクダミツル]
1969(昭和44)年生まれ。現コロンビア大学客員研究員(NY在住)、日本大学法学部新聞学科准教授(メディア社会学)。東京大学大学院・博士課程単位取得退学。専門はテロや災害などメディアの危機管理。内閣官房等でテロ対策や危機管理関連の委員を歴任(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

東京には空がないというけれど・・・

3
アメリカかぶれで、ことさらに危機をあおってどうするのか?米国留学組が陥るパターン。他人の文献の引用は学者だからしかたないが、それを独自に読み解けていない。2009/11/28

青縁眼鏡

2
知らないことが罪なので、お勉強。2015/02/05

寝落ち6段

2
テロリストによるメディアの利用。人質を不特定多数とすることで、脅迫し、世界に主張をしやすい地盤を作る。逆にメディアもテロリストを利用する。メディアは情報伝達商業媒体である。視聴率、購読率を上げるためにセンセーショナルで、関心も高いテロを報道する。それが図らずとも共生の形となってしまう。ジャーナリストはそれでいいのだろうか。答えなぞ一切、見えない議論。2014/02/21

pudonsha

1
日本はテロリズムをはじめとする危機管理の問題に対して、政府とメディアがどのような関係を構築すべきか、イギリス的アプローチ、アメリカ的アプローチ、もしくは第三のアプローチか。日本版CIAはどのような方針で設立されるのか気になるところ。2015/08/13

Mr_meganeboy

1
純粋な政治闘争の意味合いが強かった70年代以前。メディアを意識して社会不安を起こし、時にはメディア自身が標的となった80年代。テロが「メディアイベント」の一つとなり、テロとメディアの共生関係が始まった90年代。公然とテロの脅威が重大なリスクの一つとなり、政府と企業の監視が激しくなった00年代。この様に、時代ごとにテロとメディアの関係が変遷していく様が面白かった。あと、BBCのガイドラインはメディアとテロの共生関係を真っ直ぐ見据えた上で、どうテロリストと向き合っていくのか、真剣に考えているのがよくわかった。2015/02/24

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