内容説明
世襲議員であふれ、官僚に支配され、既得権益集団の利害ばかりを優先し、あげくの果てに格差の拡大には頬被り―。賞味期限の切れた自民党には、もう日本をまかせられない。自民党は、民主党の敵であるだけでなく、もはや主権者である民衆の敵なのだ。初当選以来、一貫して「非自民」の立場で活動してきた、次代を担う保守政治家の一本筋の通った志。「政権交代こそが、日本を変える最強の武器である」。
目次
序章 五五年体制は終わったのか
第1章 「自民党」は一五年前に消滅している
第2章 国会議員は多すぎる
第3章 「優秀な官僚」が国を食い潰すシステム
第4章 「自衛官の倅」の外交・安全保障論
第5章 新日本創成論
終章 民主党一二年目の反省と可能性
著者等紹介
野田佳彦[ノダヨシヒコ]
1957(昭和32)年千葉県船橋市生まれ。衆議院議員。民主党幹事長代理。早稲田大学政治経済学部卒業後、松下政経塾に第一期生として入塾。千葉県議二期を経て、93年、日本新党から立候補し衆議院議員初当選。以来、「非自民」を貫き通し、政権交代を目指している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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mitei
36
野党から与党になると意見が変わるものだなと思った。当時民主党に入れた人などに繋がる、とにかく何か改革を起こしてほしいという思考パターンがもう少しなんとかならんのかなぁと思う。2012/06/06
Willie the Wildcat
33
一貫性。早朝街頭演説、そして非自民。世襲制、天下り、特別会計などの問題提起。民主党の中では有言実行を体現した数少ない政治家という印象。真摯な姿勢にも好感。一方、本誌主張の自民党への批判は、その後の民主党政権にも適合・・・。(笑)政策で切磋琢磨し、”成果”に導く言動ができる政治家の登場を望むのみ。各政策への著者立ち位置が見え辛く、Ideologyの寄せ集めである自身の政党に振り回された面もあると推察。元首相とは言え、老け込む歳ではない。今後の活躍に期待。2014/08/30
トダ―・オートマタ
15
野田首相が政権交代の前に書いた本。 いろいろ書いているが、基本的には自民党は長期政権で腐敗してしまったので、政治を変えるには政権交代しかないという主張。 おそらく、マニュフェストのときに言っていた埋蔵金は、 多額の特別会計から捻出つもりだったのだろうが、政権をとったらそのこと はどうなったのかよくわからない。消費税についても、日本の財政を完全に情報公開しないと意味がないと書いているが、それもなくなっている。 意外だったのは、尖閣についての主張はまともだったが 政権交代のあとはそれもなくなってしまった。2012/07/03
喪中の雨巫女。
13
《私‐図書館》政権交代を成功させるも、今回は、政権交代をされそう。すべては、それを物語ると思う。読んでて、虚しくなるのは、何故。2012/12/01
佐島楓
8
良いこと書いていらっしゃるなあと思う箇所もあるのに、首相になられるととたんに守りに入ってしまわれた感が・・・。将来的には書かれているとおり、民主と自民、交代交代で政権を担当するってことになるんでしょうね。2011/10/11
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