内容説明
奈良の大仏、姫路城、黒四ダム、東海道新幹線―。古代から現代に至るまで、科学技術と人類の英知を結集して成功を収めたビッグプロジェクトには、いずれも共通の要因があった。そして、「もんじゅ」や「チャレンジャー」の事故のように、重大な失敗が起きた場合にも…。自らも「核融合研究」というビッグプロジェクトを率いてきた二人の科学者が描く、「科学と人間と社会」の物語。
目次
第1章 時代が欲した大インフラ事業―琵琶湖疏水と黒四ダム
第2章 統治の象徴としての「祈りと美」―奈良の大仏と姫路城
第3章 戦争というドライブ―マンハッタン計画とアポロ計画
第4章 対照的な運命の交通システム―東海道新幹線とコンコルド
第5章 究極のエネルギーを求めて―欧州と日本の核融合プロジェクト
第6章 「物質の根源」を探る終わりなき旅―欧州の挑戦、米国の挫折
第7章 プロジェクト一人歩きの悲劇―チャレンジャーともんじゅ
著者等紹介
飯吉厚夫[イイヨシアツオ]
1936(昭和11)年生まれ。中部大学総長。京都大学名誉教授。核融合科学研究所初代所長。慶應義塾大学工学部卒業。工学博士
村岡克紀[ムラオカカツノリ]
1940(昭和15)年生まれ。中部大学教授。九州大学名誉教授。九州大学工学部卒業。工学博士(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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