内容説明
宝塚一期生のスターだった母。あんなにプライドが高く、かくしゃくとしていたのに、寝たきりになったとたん、「わがままな老婆」に成り果ててしまった。際限なく続く夜の拷問、減り続けるお金、家事と仕事のやりくり。すべては一人娘の著者の肩にのしかかってきた。それでも九十六歳の母は「長くない」と思っていたのだが…。先の見えないトンネルの中で過ごした六年の記録。
目次
第1章 転んだ母が寝たきりに
第2章 入院生活のはじまり
第3章 「女王様」の肖像
第4章 女優業と家庭の間で
第5章 転院
第6章 在宅介護の態勢を整える
第7章 同潤会江戸川アパートメントハウス
第8章 最後の日々
著者等紹介
坪内ミキ子[ツボウチミキコ]
1940(昭和15)年東京都生まれ。早稲田大学文学部英文科卒。祖父は坪内逍遥、父は演劇評論家、母は宝塚一期生。大学在学中の62年に女優デビュー。映画,テレビドラマの出演作多数。クイズ番組の解答者やワイドショーの司会者としても活躍する。『母の介護―102歳で看取るまで』が初の著作(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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エスティマ
1
介護必要とする親が私には居る。遠く離れて暮らしている理由と親の近くに姉妹が4人住んで居ることも理由で介護から逃れられている。姉弟の中でたった1人の長男のお嫁さんが、一生懸命完璧に介護をしているなどを聞いたり見たり(里帰り時) したが、体験者の本を読んだ後は、仕事をリタイアして4年の私はこれで良いのだろうか、と普段より強く思わされます。2014/08/31
こぶた
0
★★★★ 突然、介護生活に入ることになった著者は、本当に大変だったと思うし、自分の親のことだけでなく、自分の老後も心配になる。お母様の人生についても触れているが、介護は、そういうものを見直す機会にもなるのかもしれない。2009/10/01
rakuneko
0
馬には乗ってみよ、人には添うてみよ2008/09/10