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牛丼を変えたコメ―北海道「きらら397」の挑戦

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  • サイズ 新書判/ページ数 191p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784106100826
  • NDC分類 616.21
  • Cコード C0261

内容説明

デフレの象徴と騒がれた激安の牛丼。低価格を可能にした要因は、牛肉ばかりでなく実はコメにこそあった。―“きらら397”、昭和六十三年に北海道立上川農業試験場で開発された、いわば究極の品種。大量生産ができ、安価にして良食味。それは「北海道で美味しいコメは絶対に無理」といわれた常識を見事に覆したブランド米である。その開発の裏には、品種改良に挑む研究者、あるいは地元農家の、不屈の努力があった。

目次

第1章 外食産業の主役となった北海道のコメ(吉野家四百店舗を支える配送センター;牛丼一杯二百八十円の秘密 ほか)
第2章 「北海道にコメは向かない」(お雇い米国人ケプロン;コメづくりを否定した札幌農学校 ほか)
第3章 コメが北を目指した一世紀(二律背反の課題;至上命令、うまいコメをつくれ! ほか)
第4章 北限を越えたニッポンのうまいコメ(上川農試「暗黒の十七年」;賭け事に近い品種改良 ほか)
第5章 コメ育種の最新技術を見にゆく(さらに進化するコメ;イネゲノムの解読完了 ほか)

著者等紹介

足立紀尚[アダチノリヒサ]
1965(昭和40)年、兵庫県生まれ。明治大学文学部卒業。毎日新聞記者、高校教師などを経てノンフィクションライターに。農業、経済、医療、介護などの幅広いテーマで執筆
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ととむ

0
まさにきらら397読本。品種の系譜が興味深い。それぞれ意味があって開発されてんだなー。深堀著しい良本。2013/07/20

羽景

0
牛丼を変えたコメ…。とても惹かれる書名ですが、実際はコメの品種改良に関する本です。牛丼と関係するのは、北海道のコメが牛丼に最適であったというところだけ。また、きらら397は、北海道のコメがおいしくなったということで取り上げられていますが、きららを通じて、いままでのコメの寒冷地への対応、寒冷で地栽培できるおいしいコメの品種づくりを述べたもの。書名とはちょっと異なるのが残念ですが主食を見直すという点では読んでためになります。2010/02/18

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