内容説明
良い宿を選ぶときは、人に聞くか、ガイド本を見るのが普通である。しかし、人が絶賛した宿に失望することは多い。きれいな写真と受け売りの紹介文だけのガイド本はほとんど幻想の書といってよい。ほんものの宿とはなにか、という問いを常にもち続けてきた夫妻が奨める宿、8軒。その最高のサービスと心地よさを語るほか、現在の旅館の問題点や時刻表による旅館判別法などを収めた、本当の宿好きにとって福音の書。
目次
宿に泊まるということ
「由布院玉の湯」と「亀の井別荘」
「柊家旅館」と「蓮莱」
「上高地帝国ホテル」と「蒲郡プリンスホテル」
「野尻湖プリンスホテル」と「志摩観光ホテル」
京都
焼き物の旅
旅館に言いたいこと
時刻表判別法(泊まった宿篇;泊まりたい宿篇)
著者等紹介
宮城谷昌光[ミヤギタニマサミツ]
1945(昭和20)年、愛知県蒲郡市生まれ。作家
宮城谷聖枝[ミヤギタニキヨエ]
1949(昭和24)年、蒲郡市生まれ。愛知淑徳短大家政科卒業。宮城谷昌光夫人
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
魚京童!
13
いい宿なんだと思う。そんなところに泊まるのもまた一興か。2023/08/07
Humbaba
5
例えどれほど良い施設だったとしても、そこに働く人の質が悪ければ良い評価は与えられない。また、多くの良い人が働いていたとしても、自分の担当者が残念であれば意味がない。マニュアルを作ればある程度のレベルまでは誰もが到達できる。しかし、そこから一歩も抜け出せないのでは相手を喜ばせるような接客は出来ない。2017/01/03
AM
1
有名どころの旅館に泊まった感想を語り下ろした一冊。そもそも名家の出の二人の評価基準は参考になります。2022/01/05
キリ
0
10年前の作品なので今も(紹介の宿が)あるのか知らんが、割りと参考になる本。超一流のサービスとは! みたいなことが書いてある。ただ、そこまでいくと受ける側も一定以上の配慮が必要なので、賢者は賢者を知るというか、庶民にはマジで無関係。庶民とは例えばビジホのバイキングとか貪り食いたい人のこと。2014/05/28
クジラ
0
確かに気持ちがいい旅館はあるが、そこまでのサービスは求めていないかな。例えば、車から降りたら荷物を案内係がお客さんの荷物を運ぶのは当然、といくくだりがあるが、自分はあれがどうに苦手。自分のことくらいは自分でやります、という気になってしまう。庶民と一流人の違いなのかな。まぁ、贅沢を知らないということは、ある意味幸せなこと。そう思おう。2012/04/01