内容説明
朝鮮民族(韓民族)が「民族の聖山」として仰ぐ白頭山は、中国と朝鮮との間で長年にわたってその帰属が争われてきた。ところが一九六二年、金日成は中国と極秘条約を結び、朝鮮戦争支援への見返りとして、この山の半分を中国に譲り渡していたのだ。東アジアに残る知られざる国境紛争の歴史をたどりつつ、民族共有の財産まで私物化し、民族に対する裏切り行為を平然と行ってきた金日成・金正日親子の罪を告発する。
目次
第1章 民族の聖なる山(白頭山への道;崔南善の嘆き ほか)
第2章 白頭山の石碑と国境線問題(白頭山は歴史とともに;白頭山石碑「定界碑」の謎;日露戦争後の間島問題)
第3章 金日成・金正日の犯罪(白頭山を中国に渡した金日成;白頭山と金正日の山ではない;民族的課題として)
第4章 国境の町を訪ねて(延吉のアジメたち;「北からの亡命者を助けてほしい」 ほか)
著者等紹介
金基燦[キムキチャン]
1938年神奈川県生まれ。地元の高校から東京の私立大学を卒業後、朝鮮総連の専従活動家として数十年をおくる。86年、北朝鮮の独裁体制とそれに追随する朝鮮総連に幻滅し、組織を離れる。現在は焼肉店を経営する一方、北朝鮮の人権問題に取り組んでいる
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