出版社内容情報
ユング派分析家の第一人者が独自視点で「村上文学」に迫る! 「夢」の中へ、「物語」の内側へ――『1Q84』を中心に『スプートニクの恋人』『騎士団長殺し』『街とその不確かな壁』などの作品群を、ユング心理学の視点から深く精緻に考察し、村上文学に隠された世界を浮き彫りにする。『村上春樹の「物語」――夢テキストとして読み解く』に新たに4編の作品論を増補した決定版。
【目次】
内容説明
ユング派分析家の第一人者が独自視点で「村上文学」に迫る!「夢」の中へ、「物語」の内側へ―『1Q84』を中心に『スプートニクの恋人』『騎士団長殺し』『街とその不確かな壁』などの作品群を、ユング心理学の視点から深く精緻に考察し、村上文学に隠された世界を浮き彫りにする。『村上春樹の「物語」―夢テキストとして読み解く』に新たに4編の作品論を増補した決定版。
目次
第一章 物語と心理学
第二章 自立と近代意識
第三章 解離と遭遇
第四章 ポストモダンの意識
第五章 神話的世界とその喪失
第六章 超越の反転と結婚の四位一体性
第七章 人間の愛と物語―心理学的差異
第八章 超越性の排除となごり
第九章 存在の逆転
第十章 再び物語へ
増補 第十一章 村上春樹におけるインターフェイスとしての夢
第十二章 色彩を持たない多崎つくるの現実への巡礼
第十三章 『騎士団長殺し』における絵画の鎮魂とリアリティ
第十四章 『街とその不確かな壁』を夢テキストとして読む
著者等紹介
河合俊雄[カワイトシオ]
1957年、奈良県生まれ。臨床心理学者、ユング派分析家。京都大学大学院教育学研究科博士課程中退。チューリヒ大学で博士号取得。京都大学こころの未来研究センター教授・センター長を経て、京都こころ研究所代表理事。国際分析心理学会会長などを歴任(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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