出版社内容情報
「二代目で傾き、三代目が潰す」を回避するための鉄則とは? 中華の絶対権力者であると同時に、一人の親でもある皇帝にとって、皇太子の選定は王朝存亡を賭けた最重要課題であった。強烈な個性を押し通した先代と比較されて苦しむ二代目、甘やかされる三代目など、皇位継承に見られる構造的な困難を乗り越える秘訣を、秦の始皇帝から清の康熙帝まで歴代14人の事例から明らかにする。
内容説明
「二代目で傾き、三代目が潰す」を回避するための鉄則とは?中華の絶対権力者であると同時に、一人の親でもある皇帝にとって、皇太子の選定は王朝存亡を賭けた最重要課題であった。強烈な個性を押し通した先代と比較されて苦しむ二代目、甘やかされる三代目など、皇位継承に見られる構造的な困難を乗り越える秘訣を、秦の始皇帝から清の康熙帝まで歴代14人の事例から明らかにする。
目次
第一章 我ありてこそ―後継者指名の遅延とそれがもたらすもの
第二章 頼るしかなかった、とはいえ―血縁のありがたさとその反動
第三章 我をおいてほかになし―ともに業をなしとげたものとして
第四章 思いもしていなかったのに―王朝を継続するために
第五章 なにがなんでも我こそが―皇帝即位への意欲とそれがもたらすもの
第六章 父を受け継ぎ飛躍を目指す―父の遺産とイノベーション
第七章 準備万端整えたはずが―早期の後継者指名が崩れた結果
著者等紹介
阪倉篤秀[サカクラアツヒデ]
1949年京都市生まれ。関西学院大学大学院博士課程修了。関西学院大学教授を経て、同大名誉教授。専門は明代史。学校法人関西学院常任理事(2007~16年)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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