新潮選書<br> 謎ときエドガー・アラン・ポー―知られざる未解決殺人事件

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謎ときエドガー・アラン・ポー―知られざる未解決殺人事件

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  • サイズ 46判/ページ数 240p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784106039232
  • NDC分類 930.28
  • Cコード C0398

出版社内容情報

2世紀もの間、誰も気づかなかった殺人事件が今、解決する! 米文学史に名を刻む天才作家にして「推理小説の始祖」ポーは、なぜある時から突然、推理小説を書くのをやめたのか? 世界最高峰のミステリ賞〈エドガー賞〉(評論・評伝部門)で日本人初の最終候補、『謎ときサリンジャー』で小林秀雄賞受賞の稀代の〈文学探偵〉による世紀の「発見」とは。作家解釈をも揺るがす震撼の論考。

内容説明

2世紀もの間、誰も気づかなかった殺人事件が今、解決する!米文学史に名を刻む天才作家にして「推理小説の始祖」ポーは、なぜある時から突然、推理小説を書くのをやめたのか?世界最高峰のミステリ賞(エドガー賞)(評論・評伝部門)で日本人初の最終候補、『謎ときサリンジャー』で小林秀雄賞受賞の稀代の(文学探偵)による「世紀の発見」とは。作家解釈をも揺るがす震撼の論考。

目次

序章―「犯人はお前だ」全文訳
第一章 挑発
第二章 矛盾
第三章 未解決殺人事件
第四章 鏡像
第五章 もう一つの完全犯罪
第六章 デュパンの誕生
第七章 アナリシスとアナロジー
第八章 謎のカギをひねり戻す

著者等紹介

竹内康浩[タケウチヤスヒロ]
1965年、愛知県生まれ。アメリカ文学者。北海道大学大学院文学研究院教授。東京大学文学部卒。Mark X:Who Killed Huck Finn’s Father?(マークX―誰がハック・フィンの父を殺したか)がアメリカ探偵作家クラブ賞(エドガー賞)の評論・評伝部門で日本人初の最終候補となる。『謎ときサリンジャー―「自殺」したのは誰なのか』(朴舜起氏との共著、新潮選書)で第21回小林秀雄賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

パトラッシュ

134
ポーの「犯人はお前だ」は探偵=犯人物の鼻祖とされてきたが、実は裏返しのトリックが隠されていたとする。この表向きの理解とは逆転する鏡像こそポーが本当に求めていたもので、「モルグ街」や「盗まれた手紙」など他の作品にも同様な読者への知的ゲームとしての二重トリックが潜むと考察していく。ポーの小説が極めて分析的なのは確かだが、単純なドラマ以上のものがあるとしても著者の提示する新しい真相は容認し難い。あまりに偶然と都合よさが前提のトリックで、逆に小説的価値を落としてしまうのだ。ポーは文学でなくミステリとして読みたい。2025/03/22

まこみや

38
『謎ときサリンジャー』の時その解釈に舌を巻いた。今回は中学時代から敬愛するポーである。今は永年抱き続けた謎が氷解した喜びに浸っている。大前提は、ポーにとってアナリシスとはアナロジー(類推、比喩、組み合わせ)であるということだ。人間知性の根幹は「アナロジーを編み出し活用する」能力にあり、確かにそれは生成AIにはできない能力である。アナロジーの基軸は「鏡像」と「オリジナルとコピー」である。この二つの理論を駆使してポーの作品を捌く手つきは華麗な手品を見るかのように鮮やかで、腑に落ちる。実に刺激的な体験だった。2025/03/15

ぐうぐう

27
「こんなことを言えば途方もない妄想家だと思われるでしょうが、どうやら私はエドガー・アラン・ポーの未解決殺人事件を発見し、その謎を解いてしまった気がするのです」冒頭のこの一文を読んで、そこで本を閉じてしまえる人などいるだろうか。宣言通り、著者はポーの短編「犯人はお前だ」における見えざる未解決の殺人事件を発見し、謎を解いてみせる。さらに、そこから「犯人はお前だ」の真の犯人を突き止め、それがポーが仕掛けた読者への挑戦だと明かすのだ。(つづく)2025/03/19

Shun

24
「謎ときサリンジャー」の著者新刊。サリンジャーは禅思想が絡み哲学的な色が濃かったものだが、こちらは誰もが知るミステリ作家を挙げているだけあってテキストを重視した論理展開で取っつきやすい印象でした。そして本作で最初に提示される未解決殺人事件とは、「犯人はお前だ」という作品。一読したことがあり、最後のトリックにいささか奇天烈な印象を受けたたものの事件に一応の解決を見た記憶があります。しかし著者と共にテキストを振り返ってみれば驚くべき謎を残していることに気付く。そして改めてポーの偉大さを認識した。滅法面白い。2025/03/26

読書一郎

12
ポーのミステリ短編「犯人はお前だ(お前が犯人だ)」の真犯人は別にいる、と主張する本です。あえて真相を書かないことで、ポーは読者に挑戦しているのだ…うーん、悪くはないのですが、推理の切れ味はそこまでよくない気がしました。ポーの小説は「鏡像」が重要なモチーフになっている、というくだりはそれなりにおもしろかったです。2025/03/21

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