新潮選書<br> 倭寇とは何か―中華を揺さぶる「海賊」の正体

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新潮選書
倭寇とは何か―中華を揺さぶる「海賊」の正体

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  • サイズ 46判/ページ数 224p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784106039225
  • NDC分類 210.4
  • Cコード C0322

出版社内容情報

倭寇が中国の歴史を動かしてきた――驚きの「倭寇史観」! 日本史学は「倭寇は日本人主体ではない」と立証した。それでは、彼らは何者だったのか。グローバルな視座から東アジアの長期的な構造をとらえなおし、倭寇が収束したとされる17世紀以降も次々と「海賊」が現れ、今なお「中華」の秩序を揺さぶり続けている状況を解き明かす。世界史の見方が大きく変わる、岡本史学の決定版!

内容説明

倭寇が中国の歴史を動かしてきた―驚きの「倭寇史観」!日本史学は「倭寇は日本人主体ではない」と立証した。それでは、彼らは何者だったのか。グローバルな視座から東アジアの長期的な構造をとらえなおし、倭寇が収束したとされる17世紀以降も次々と「海賊」が現れ、今なお「中華」の秩序を揺さぶり続けている状況を解き明かす。世界史の見方が大きく変わる、岡本史学の決定版!

目次

第1章 「倭寇」をみなおしてみる(経過と言説;研究の進展 ほか)
第2章 「互市」の時代(鄭成功;「倭寇」から「互市」へ ほか)
第3章 近代史という「倭寇」(アヘン戦争と「条約体制」;「洋務」の展開 ほか)
第4章 革命とは「倭寇」?(変法;孫文と「革命」 ほか)
第5章 「倭寇」相剋の現代中国(国民政府の時代;中華人民共和国 ほか)

著者等紹介

岡本隆司[オカモトタカシ]
1965年、京都府生まれ。京都大学大学院文学研究科東洋史学博士後期課程満期退学。博士(文学)。宮崎大学助教授、京都府立大学教授を経て、現在、早稲田大学教授。専攻は東洋史・近代アジア史。著書に『近代中国と海関』(大平正芳記念賞受賞)、『属国と自主のあいだ』(サントリー学芸賞受賞)、『中国の誕生』(樫山純三賞、アジア・太平洋賞特別賞受賞)など多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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パトラッシュ

125
倭寇とは「東シナ海で暴れた海賊集団」と教科書にある過去の話でしかない。しかし実際は日本、朝鮮、中国の民でありながら完全に服属せず、海洋交易を通して結びついたネットワークであると見る。特に大陸では清朝が衰えると中華秩序への挑戦者として台頭し、中華民国建国後は政治をも動かすに至った。政権による統制に反抗し利益のためなら外国との協調も厭わないため、中国がバラバラに分離するかもと恐れた共産党と習近平は、徹底的な恐怖政治による中央集権で倭寇的考え方を抹殺しようと必死なのだ。倭寇は中国史そのものを規定したといえよう。2025/03/24

kk

20
図書館本。先学の業績を参照しつつ、「倭寇」とは日中混成の密貿易集団による騒擾事案の集合ではなく、中国中央政権のドグマ的な制度・政策と在地における社会的・経済的現実との摩擦が噴出する状況と捉える。後者は貿易などを通じて外部勢力の影響を色濃く受けることから、両者の関係は「華夷秩序」と「華夷同体」との均衡・相剋の問題に帰着し、明朝以降今日までの歴代政権を通じた宿痾の如きものと指摘。「倭寇」とは、中国史を通じた政治社会構造をあらわす現象であり、実は中国そのものだと論ずる。斬新で首尾一貫した、実に素晴らしい著作。2025/06/27

さとうしん

19
倭寇そのものに関する議論もあるが、どちらかというと倭寇が出没した時代以後の海の視点からの中国史というか、倭寇概念、倭寇性に着目した中国史という感じ。「倭寇」の「倭」の部分に着目したら前期倭寇と後期倭寇との区分はナンセンスだが、「寇」の部分に着目すると区分する意味が出てくるという話や、洋務運動から辛亥革命までの四象限の図式などは面白い。ちょっと議論が無理やり気味かなと思いつつも康有為や孫文の出身地、香港と台湾という地点など倭寇との符合に注目する所などはグイグイ読まされてしまった。2025/02/21

ピオリーヌ

17
楽しみにしていた岡本隆司『倭寇とは何か 中華を揺さぶる「海賊」の正体』をようやく読みはじめた。新潮選書2025年の刊。「はじめに」から読めない漢字が出てきて辞書をひく。「瑣事」が恥ずかしながら読めず。「些事」は知っていたが同音だったとは。日本史学は「倭寇は日本人主体ではない」と立証した。それでは、彼らは何者だったかを解き明かす内容である。読了。ぐいぐい引き込まれてあっという間に読み終えてしまった。倭寇を海外と通じ独自の経済・ルールを有する場・集団と定義し、明代・日本に限らず、孫文や国共の「革命」勢力をも2025/04/05

月をみるもの

16
呂宋助左衛門や山田長政の活躍の背景にあった「倭寇」とはなんだったのか?。最初の方は過去の学説についてグダグダ言ってて歯切れがわるかったが、読む進むうちに加速していく。鄭成功はともかく孫文も「倭寇」と言われ、???と思いつつも納得させられてしまう。そういえば、著者がしきっていた NHK の番組( https://www.nhk.jp/p/3monthsmaster/ts/XKZNWL2Y2R/list/ )も、特定の地域や時代を超えた全体像を提示してくれて、めっちゃ面白かったことを思い出す。2025/04/19

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