出版社内容情報
遠くなったあの時代が、活き活きと、温かく胸を満たす――。「チグハグさ」が魅力の寺山修司の才能、小林秀雄が漏らした死の真実、墓場までイメージを背負って去った八千草薫、徹夜麻雀で見せた秋山庄太郎の悪ガキ振り、瀬戸内寂聴との長く不思議な縁、徳大寺有恒がヤクザ映画の主人公のように放った一言、追放者である人間の印を「刻印」された三木卓――。甦る昭和の思い出46編。
内容説明
遠くなったあの時代が、活き活きと、温かく胸を満たす―。「チグハグさ」が魅力の寺山修司の才能、小林秀雄が漏らした死の真実、墓場までイメージを背負って去った八千草薫、徹夜麻雀で見せた秋山庄太郎の悪ガキ振り、瀬戸内寂聴との長く不思議な縁、徳大寺有恒がヤクザ映画の主人公のように放った一言、追放者である人間の印を「刻印」された三木卓―。甦る昭和の思い出46編。
目次
寺山修司 ぼくはあなたよりも、あなたが読んでいる本に興味があるんだ
徳大寺有恒 命、お預かりします
小林秀雄 人間は生まれた時から、死へ向かってとぼとぼ歩いていくような存在です
八千草薫 激しい豪雨ではなく日本らしい雨期になって欲しいです
秋山庄太郎 鍛えれば歯茎でスルメでも〓めるんだ
三木卓 ぼくらは同じ刻印を背おった人間だから
藤子不二雄A みんな薄情なんだなあ
犬養道子 世の中はちょっとルーズなほうが住みやすいのよね
深作欣二 嘘をつくなら壮大な嘘をつこう
リチャード・アヴェドン わたしが撮ると、すべてが美しくなってしまう
石岡瑛子 優秀な人ばかりで作りあげた仕事は、百点はとれても百二十点はとれない
城山三郎 この人、君のお古じゃないんだろうね
芦田伸介 人生、思い通りにはいかないものです
瀬戸内寂聴 鏡花賞ほしいから選考委員やめようかな
林達夫 その土地に根ざしたものより、移植されて育った植物のほうが強い
大原麗子 やっぱり体温が伝わってくるって、いいね
立松和平 仏教は因果を説く宗教ではない
加藤唐九郎 男なら必ず振り向かなきゃ駄目だ
和田誠 絵は結局、相手が描くんだよ
阿佐田哲也 ぼくは、普通の職業につきたかったな〔ほか〕
著者等紹介
五木寛之[イツキヒロユキ]
1932(昭和7)年、福岡県生れ。1947年に北朝鮮より引き揚げ。早稲田大学文学部ロシア文学科に学ぶ。1966年「さらばモスクワ愚連隊」で小説現代新人賞、1967年「蒼ざめた馬を見よ」で直木賞、1976年『青春の門』で吉川英治文学賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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