新潮選書<br> 蔦屋重三郎―江戸の反骨メディア王

個数:
電子版価格
¥1,815
  • 電子版あり

新潮選書
蔦屋重三郎―江戸の反骨メディア王

  • ウェブストアに1冊在庫がございます。(2025年05月25日 17時24分現在)
    通常、ご注文翌日~2日後に出荷されます。
  • 出荷予定日とご注意事項
    ※上記を必ずご確認ください

    【ご注意事項】 ※必ずお読みください
    ◆在庫数は刻々と変動しており、ご注文手続き中に減ることもございます。
    ◆在庫数以上の数量をご注文の場合には、超過した分はお取り寄せとなり日数がかかります。入手できないこともございます。
    ◆事情により出荷が遅れる場合がございます。
    ◆お届け日のご指定は承っておりません。
    ◆「帯」はお付けできない場合がございます。
    ◆画像の表紙や帯等は実物とは異なる場合があります。
    ◆特に表記のない限り特典はありません。
    ◆別冊解答などの付属品はお付けできない場合がございます。
  • ●3Dセキュア導入とクレジットカードによるお支払いについて
    ●店舗受取サービス(送料無料)もご利用いただけます。
    ご注文ステップ「お届け先情報設定」にてお受け取り店をご指定ください。尚、受取店舗限定の特典はお付けできません。詳細はこちら
  • サイズ 46判/ページ数 240p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784106039171
  • NDC分類 289.1
  • Cコード C0323

出版社内容情報

偉そうな「お上」は、おちょくれ! ――天才編集者の一代記。貸本屋から身を起こし日本橋通油町の版元となった「蔦重」こと蔦屋重三郎。江戸後期、田沼意次の浮かれた時代に吉原の「遊郭ガイド」を販売し、「狂歌」や「黄表紙」のヒット作を連発した男は、言論統制を強める寛政の改革に「笑い」で立ち向かう。北斎や歌麿、写楽ら浮世絵師の才能も見出した、波瀾万丈の生涯を活写する。

内容説明

偉そうな「お上」は、おちょくれ!―天才編集者の一代記。貸本屋から身を起こし日本橋通油町の版元となった「蔦重」こと蔦屋重三郎。江戸後期、田沼意次の浮かれた時代に吉原の「遊郭ガイド」を販売し、「狂歌」や「黄表紙」のヒット作を連発した男は、言論統制を強める寛政の改革に「笑い」で立ち向かう。北斎や歌麿、写楽ら浮世絵師の才能も見出した、波瀾万丈の生涯を活写する。

目次

第1章 貸本屋から「吉原細見」の独占出版へ
第2章 江戸っ子を熱狂させた「狂歌」ブーム
第3章 エンタメ本「黄表紙」で大ヒット連発
第4章 絶頂の「田沼時代」から受難の「寛政の改革」へ
第5章 歌麿の「美人画」で怒涛の反転攻勢
第6章 京伝と馬琴を橋渡し、北斎にも注目
第7章 最後の大勝負・写楽の「役者絵」プロジェクト
第8章 戯家の時代を駆け抜けて

著者等紹介

増田晶文[マスダマサフミ]
1960年、大阪府生まれ。作家。同志社大学法学部法律学科卒。1998年に「果てなき渇望」でNumberスポーツノンフィクション新人賞受賞。以降、人間の「果てなき渇望」を通底テーマにさまざまなモチーフの作品を執筆している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

パトラッシュ

118
先日読んだ田中優子の本は学者視点から蔦屋重三郎の才能を分析していたが、こちらは社会や文化の風潮を捉えるビジネスマン蔦重の商売勘が中心。江戸庶民が求めるものを正確に掴み、それを満たす本の内容を考え、ふさわしい作家や画家を起用する有様を描いていく。こうした有能なプランナーがいたからこそ南畝、歌麿、京伝、写楽といった各ジャンルの知られざる人材が発掘されたわけだ。逆に自分に自信を持ちすぎて、松平定信に弾圧された姿が浮かぶ。本職のノンフィクションライターらしい手法だが、それだけ蔦重の生き様がくっきりと浮かんでくる。2024/12/31

ジュンジュン

15
蔦重ならこう言うだろうとか、蔦重ならこう思ったはずだなど作家ならではの忖度を加えつつ描いていく。もともと史料が乏しい故、この方法が正解なのかもしれない。また、現代の言葉に例えているのも特徴だ。蔦重=アレンジャー、パブリッシャー、エディター、プランナー、デベロッパー等。遊女=インフルエンサーだし、黄表紙=ライトノベルの始祖とか。この辺は好みが分かれるかもしれない。2024/11/23

coldsurgeon

12
蔦屋重三郎の人生を追う楽し気な書。重三郎が新たに生み出したものはほとんどなく、オリジネーターではない。しかし、卓越したアレンジャーであり、プロデューサーであった。江戸後期の文化を語るうえで欠かせない作家たちを、後の世まで広めたのは彼の功績であろう。その晩期には、賀茂真淵の本まで手掛けていたとは驚きだった。時代をよく見る視点を持っていたのだと理解した。2024/12/14

田中峰和

6
1750年、新吉原で生まれた蔦屋重三郎は、24歳で吉原細見を刊行。吉原の遊女評判記、風俗情報誌として百年以上続く定期刊行物となった。重商主義で江戸を栄えさせた田沼意次の治世によって、蔦重の出版業をあたり、狂歌ブームを追い風に、日本橋に進出。上質な書物は上方中心で、江戸のものは地本と呼ばれ下に見られていたが、蔦重は黄表紙の成功で一気に地本のイメージアップに貢献した。政権は田沼から松平定信に代わり、寛政の改革によって質素倹約に移行。蔦重はそのあおりを食ったが、歌麿、写楽の美人画で再生した。大河ドラマが楽しみ。2025/01/13

Cana.t.kazu

6
 蔦重の経歴を丁寧にたどっている1冊です。 個人的には大童山や相撲絵との写楽売り出しがどのように進んだか,写楽への考察も興味深かったです。2024/12/14

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/22157146
  • ご注意事項

    ご注意
    リンク先のウェブサイトは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」のページで、紀伊國屋書店のウェブサイトではなく、紀伊國屋書店の管理下にはないものです。
    この告知で掲載しているウェブサイトのアドレスについては、当ページ作成時点のものです。ウェブサイトのアドレスについては廃止や変更されることがあります。
    最新のアドレスについては、お客様ご自身でご確認ください。
    リンク先のウェブサイトについては、「株式会社ブックウォーカー」にご確認ください。

最近チェックした商品