出版社内容情報
不遇の才女・紫式部が洞察した「嫉妬の本質」とは? 上流貴族から祖父の代に零落し、夫も亡くし、藤原道長の「お手つき」となり、その娘の家庭教師に甘んじた紫式部。「落ちぶれ感」を抱えた彼女が「もうひとつの人生」を求めて書きはじめた物語には、階級社会に渦巻く激しい嫉妬が描かれている。人気古典エッセイストが、源氏物語に秘められた紫式部のメッセージを読み解く。
内容説明
不遇の才女・紫式部が洞察した「嫉妬の本質」とは?上流貴族から祖父の代に零落し、夫も亡くし、藤原道長の「お手つき」となり、その娘の家庭教師に甘んじた紫式部。「落ちぶれ感」を抱えた彼女が「もうひとつの人生」を求めて書きはじめた物語には、階級社会に渦巻く激しい嫉妬が描かれている。人気古典エッセイストが、源氏物語に秘められた紫式部のメッセージを読み解く。
目次
はじめに 『源氏物語』は嫉妬に貫かれた「大河ドラマ」
第1章 『源氏物語』は「ifの物語」?
第2章 はじめに嫉妬による死があった
第3章 紫式部の隠された欲望
第4章 敗者復活物語としての『源氏物語』
第5章 意図的に描かれる逆転劇
第6章 身分に応じた愛され方があるという発想
第7章 「ふくらんでいく世界」から「しぼくでいく世界」へ
第8章 嫉妬する召人の野望
第9章 腹ランク最低のヒロイン浮舟の生きづらさ
第10章 男の嫉妬と階級・少子・子無し・結婚拒否という女の選択
おわりに 紫式部のメッセージ
著者等紹介
大塚ひかり[オオツカヒカリ]
1961年横浜市生まれ。古典エッセイスト。早稲田大学第一文学部日本史学専攻(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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shikashika555
もえ
崩紫サロメ
はるわか
harumi