出版社内容情報
独裁と排除の仮面を?ぎ取り、その指導力の源を明らかにする! 旧君を裏切り、親友を見捨てた「冷酷なリアリスト」という評価は正当なのか? 富国強兵と殖産興業に突き進んだ強権的指導者像の裏には、人の才を見出して?ぎ、地方からの国づくりを目指した、もう一つの素顔が隠されていた。膨大な史料を読み解き、「知の政治家」としての新たなイメージを浮かび上がらせる、大久保論の決定版。
内容説明
旧君を裏切り、親友を見捨てた「冷酷なリアリスト」という、これまでの評価は正当なのか?富国強兵と殖産興業に突き進んだ強権的な指導者像の裏側には、人の才を見出して繋ぎ、地方からの国づくりを目指した、もう一つの素顔が隠されていた。膨大な史資料を読み解き、「知の政治家」としての新たなイメージを浮かび上がらせる、大久保論の決定版。
目次
第1章 理の人(志士への道;弛緩する朝幕体制;好敵手・慶喜;連携する薩長―「共和」の国へ;倒幕、そして王政復古)
第2章 建てる人(東京遷都―一君万民の国造りへ;廃藩置県;政体調査としての欧米回覧の旅)
第3章 断つ人(征韓論政変;立憲政体の構想と内務省の設立;佐賀の乱;台湾出兵と北京談判)
第4章 結ぶ人(立憲政体の漸次樹立;衆智としての殖産興業―東北への勧業の旅;西南戦争;勧業の夢―第一回内国勧業博覧会)
終章(大久保の思想;大久保が蒔いた種;二つの政治指導;見果てぬ夢)
著者等紹介
瀧井一博[タキイカズヒロ]
1967年福岡県生まれ。京都大学大学院法学研究科博士後期課程を単位取得のうえ退学。博士(法学)。神戸商科大学商経学部助教授、兵庫県立大学経営学部教授などを経て、国際日本文化研究センター教授。専門は国制史、比較法史。角川財団学芸賞、大佛次郎論壇賞(ともに2004)、サントリー学芸賞(2010)、フィリップ・フランツ・フォン・シーボルト賞(2015)受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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