新潮選書<br> 世界は善に満ちている―トマス・アクィナス哲学講義

個数:
電子版価格
¥1,980
  • 電子版あり

新潮選書
世界は善に満ちている―トマス・アクィナス哲学講義

  • ウェブストアに2冊在庫がございます。(2025年06月26日 03時28分現在)
    通常、ご注文翌日~2日後に出荷されます。
  • 出荷予定日とご注意事項
    ※上記を必ずご確認ください

    【ご注意事項】 ※必ずお読みください
    ◆在庫数は刻々と変動しており、ご注文手続き中に減ることもございます。
    ◆在庫数以上の数量をご注文の場合には、超過した分はお取り寄せとなり日数がかかります。入手できないこともございます。
    ◆事情により出荷が遅れる場合がございます。
    ◆お届け日のご指定は承っておりません。
    ◆「帯」はお付けできない場合がございます。
    ◆画像の表紙や帯等は実物とは異なる場合があります。
    ◆特に表記のない限り特典はありません。
    ◆別冊解答などの付属品はお付けできない場合がございます。
  • ●3Dセキュア導入とクレジットカードによるお支払いについて
    ●店舗受取サービス(送料無料)もご利用いただけます。
    ご注文ステップ「お届け先情報設定」にてお受け取り店をご指定ください。尚、受取店舗限定の特典はお付けできません。詳細はこちら
  • サイズ B6判/ページ数 320p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784106038617
  • NDC分類 132.2
  • Cコード C0310

出版社内容情報

どう考えれば肯定的に生きられるのか。怒り、憎しみ、悲しみ……ネガティブな感情の整え方を、中世哲学の最高峰『神学大全』に学ぶ。

内容説明

「感情をありのままに深く受けとめよ」―究極の幸福論。怒り、悲しみ、憎しみ、恐れ、絶望…どんなネガティブな感情も、論理で丁寧に解きほぐすと、その根源には「愛」が見いだせる。不安で包まれているように思える世界も、理性の光を通して見ると、「善」が満ちあふれている。中世哲学の最高峰『神学大全』の感情論を、学生と教師の対話形式でわかりやすく解説し、自己と世界を共に肯定して生きる道を示す。

目次

第1章 「希望」の論理学
第2章 「愛」はどのように生まれてくるのか
第3章 感情の分類(一)―欲望的な感情
第4章 感情の分類(二)―気概的な感情
第5章 「憎しみ」の根底には「愛」がある
第6章 心の自己回復力―「喜び」と「悲しみ」の仕組み
第7章 「愛」のうちに「喜び」がある
第8章 「もう一人の自分」と出会う
第9章 善には自己拡散性がある―「肯定の哲学」から「肯定の神学」へ
第10章 世界は「善」に満ちている

著者等紹介

山本芳久[ヤマモトヨシヒサ]
1973年、神奈川県生まれ。東京大学大学院総合文化研究科教授。東京大学大学院人文社会系研究科博士課程修了。博士(文学)。千葉大学文学部准教授、アメリカ・カトリック大学客員研究員などを経て、現職。専門は哲学・倫理学(西洋中世哲学・イスラーム哲学)、キリスト教学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

この商品が入っている本棚

1 ~ 1件/全1件

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

trazom

109
哲学や思想を、原典(日本語訳でいい)を読まずに解説書で理解しようとするのは忌むべき行為である。でも、流石に「神学大全」45巻を完読するだけの教養と精神力が私にはない。神論・人間論・キリスト論の三部からなる神学大全の、第二部にある「感情論」だけを取り出している本書はユニークだ。学生と哲学者の問答形式という構成が成功していて、愛・善・徳など「肯定の哲学」の要諦となる考え方が非常によく理解できる。ただ、トマスが主張する「感情には明確な論理がある」という前提に馴染むことができずに、苦悶しながら読む一冊でもあった。2021/10/30

ばんだねいっぺい

25
物質を要素復元するように、哲学も善について、愛について、つぶさに仕分けしていくことで人の心の働きを観察してゆく。タイトルがいい。ポジティブな物の見方というが、それは、まわりにある善を見つけることなのだと思った。2024/02/25

Mc6ρ助

15
トマス・アクィナスの哲学をわかりやすく説明してくれる良書。『「震災による大混乱のなかで、恐れと絶望の日々を過ごしている」という漠然とした仕方で事態を捉えている人も、「恐れ」は「差し迫った未来の困難な悪」を対象とし、「絶望」は「未来の困難な善」を対象としているというように区別して捉え直すことによって、かき乱されている心がする恐れによって身動きがとれなくなってしまうというようなことはないですよね。(p42)』コロナの緊急事態宣言、他国にできた合理的なコロナ対策「未来の困難な善」が日本でなし得ないことへの絶望。2021/05/14

まゆまゆ

13
トマス・アクィナスの神学大全のエッセンスを講義形式で解説していく内容。あらゆる感情の根底、根源には「愛」という感情がある。愛は外部の魅力的なものから心を振り動かされることによって生まれる。欲望も恐怖も、元をたどれば愛に行きつく。何らかのものに対して愛を抱くこと自体に、すでにある程度の喜びが含まれている。2021/07/01

キヌギヌ

11
課題図書のようなものなので読む。まず文章がやたらうまい。頭の良い人の書く文である。論理的で読みやすい。内容もかなり平易で哲学書とは思えないほどだ。トマスの思想や哲学については全く予備知識が無かったのだがスラスラと読めた。「憎しみ」の中にも「愛」があると考えることはなるほど、確かに救いになったように思う。対話中の「学生」のように神学には胡散臭い印象を抱いていたが、神学大全のにはこんなにも人生を豊かにする哲学が含まれているのだなあと驚いた。本書は東大の哲学の教科書となっているのでそれを体験したい人にもお勧め。2022/01/26

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/17268916
  • ご注意事項

    ご注意
    リンク先のウェブサイトは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」のページで、紀伊國屋書店のウェブサイトではなく、紀伊國屋書店の管理下にはないものです。
    この告知で掲載しているウェブサイトのアドレスについては、当ページ作成時点のものです。ウェブサイトのアドレスについては廃止や変更されることがあります。
    最新のアドレスについては、お客様ご自身でご確認ください。
    リンク先のウェブサイトについては、「株式会社ブックウォーカー」にご確認ください。

最近チェックした商品