出版社内容情報
一流経済学者を擁する陸軍の頭脳集団は、なぜ開戦を防げなかったのか。焼却されたはずの秘密文書が明かす「無謀な意思決定」の真実。新資料が明かす「痛恨の逆説」。有沢広巳ら一流経済学者を擁する陸軍の頭脳集団「秋丸機関」が、日米の経済抗戦力の巨大な格差を分析した報告書を作成していたにもかかわらず、なぜ対米開戦を防げなかったのか。「正確な情報」が「無謀な意思決定」につながっていく歴史の逆説を、焼却されたはずの秘密報告書から克明に解き明かす。瞠目の開戦秘史。
牧野 邦昭[マキノ クニアキ]
著・文・その他
内容説明
有沢広巳ら一流経済学者を擁する陸軍の頭脳集団「秋丸機関」が、日米の経済抗戦力の巨大な格差を指摘する報告書を作成したにもかかわらず、なぜ無謀な対米開戦を防げなかったのか。焼却されたはずの秘密報告書から、「正確な情報」が「不合理な意思決定」につながっていく過程を克明に辿り、日本屈指のエリートたちが陥った「痛恨の逆説」を解き明かす。
目次
第1章 満洲国と秋丸機関
第2章 新体制運動の波紋
第3章 秋丸機関の活動
第4章 報告書は何を語り、どう受け止められたのか
第5章 なぜ開戦の決定が行われたのか
第6章 「正しい戦略」とは何だったのか
第7章 戦中から戦後へ
著者等紹介
牧野邦昭[マキノクニアキ]
1977年生まれ。東京大学経済学部卒業。京都大学大学院経済学研究科博士後期課程修了。博士(経済学)。現在、摂南大学経済学部准教授。専攻は近代日本経済思想史。著書に『戦時下の経済学者』(中公叢書、第32回石橋湛山賞受賞)など(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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