出版社内容情報
いつから中東は、2大宗派の対立の構図になったのか。その対立がすべての問題の根源なのか。歴史と現実からより深い考察を導き出す。ますます広がる亀裂。イスラーム2大宗派の対立が全ての根源にあるのか? イランとサウジのにらみ合い、シリアやイエメンでの内戦やテロの拡大、進まないイラクの復興など、どの問題の陰にも正統・多数のスンニ派と異端・少数のシーア派の対立がある――この理解は、物事の半面しか見ていないに等しい。シーア派への警戒感は、なぜ高まったのか。宗派対立への誤解を意味ある議論に変える意欲的な試み。
池内 恵[イケウチ サトシ]
著・文・その他
内容説明
イランとサウジアラビアのにらみ合い、シリアやイエメンでの内戦やテロの拡大、進まないイラクの復興など、中東を不安定化するどの問題の陰にも正統・多数のスンニ派と異端・少数のシーア派の対立がある―この理解は、物事の半面しか見ていないに等しい。シーア派への警戒感は、なぜ高まったのか。宗派対立への誤解を意味ある議論に変える意欲的な試み。
目次
第1章 中東問題は宗派対立なのか?
第2章 シーア派とは何か
第3章 それはイラン革命から始まった
第4章 イラク戦争が解き放った宗派対立
第5章 レバノン―宗派主義体制のモデル
第6章 「アラブの春」と「まだら状の秩序」
著者等紹介
池内恵[イケウチサトシ]
1973年、東京都生まれ。東京大学先端科学技術研究センター准教授。東京大学文学部イスラム学科卒業。東京大学大学院総合文化研究科博士課程単位取得退学。日本貿易振興機構アジア経済研究所研究員、国際日本文化研究センター准教授を経て、2008年10月より現職。著書に『現代アラブの社会思想』(大佛次郎論壇賞)、『書物の運命』(毎日書評賞)、『イスラーム世界の論じ方』(サントリー学芸賞)、『イスラーム国の衝撃』(毎日出版文化賞特別賞)などがある(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
syaori
skunk_c
鯖
こぽぞう☆
かんがく