出版社内容情報
“信仰”は、いかに“愛国”へと変化したのか――近代日本思想の“盲点”である「親鸞思想と国粋主義」の危険な関係に迫る力作評論。
内容説明
なぜ“南無阿弥陀仏”は、ファシズムと接続したのか―。大正から昭和初期にかけて起きた親鸞ブーム。その「絶対他力」や「自然法爾」の思想は、やがて“国体”を正当化する論理として、右翼や国粋主義者の拠り所となる。ある者は煩悶の末に、ある者は戦争の大義を説くために「南無阿弥陀仏」と唱え、「弥陀の本願=天皇の大御心」と主張した。「親鸞思想と国体」という近代日本の盲点を衝き、信仰と愛国の危険な関係に迫る。
目次
序章 信仰と愛国の狭間で
第1章 『原理日本』という悪夢
第2章 煩悶とファシズム―倉田百三の大乗的日本主義
第3章 転向・回心・教誨
第4章 大衆の救済―吉川英治の愛国文学
第5章 戦争と念仏―真宗大谷派の戦時教学
終章 国体と他力―なぜ親鸞思想は日本主義と結びついたのか
著者等紹介
中島岳志[ナカジマタケシ]
1975年大阪生まれ。大阪外国語大学卒業。京都大学大学院博士課程修了。北海道大学大学院准教授を経て、現在は東京工業大学リベラルアーツ研究教育院教授。専攻は南アジア地域研究、近代日本政治思想。2005年、『中村屋のボース―インド独立運動と近代日本のアジア主義』で大佛次郎論壇賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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