出版社内容情報
ノミの跳躍から宇宙の彼方まで、SF傑作も手がける作家が、科学の面白さを全力でつづった初のスーパー・サイエンス・エッセー。
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
kinkin
81
椎名誠さんの科学エッセイ。見る、聴くに始まり奥アマゾンのことまで11話に分けて書かれている。以前読んだことのある話も多かったがそれでも十分楽しめた。地球をゆで卵に喩えたり地球を100センチとしたとき太陽系の惑星間の距離として比較したり寒い国極寒。暑い国酷暑のことなど世界中の僻地にほぼ行ったことのある椎名誠さんならではのエッセイになっていると思った。図書館にて2019/05/01
ツバメマン★こち亀読破中
31
極寒のシベリアで凍てつく寒さを、灼熱のタクラマカン砂漠では酷暑を経験し、モンゴルでは馬に乗ってみる、家に帰れば本を読みつつはるか宇宙に思いを馳せる…椎名誠は「なんでだろう?」の天才だ!2018/01/19
izw
18
椎名誠は名前をよく聞くので読んだことがある気がしていたが、初めてかもしれない。すごい体験が飄々と語られていて面白い。極寒のシベリア、酷暑のタクラマカン砂漠、奥アマゾンなど辺境の地への旅の様子が目に浮かぶようだ。地球を100センチの球とすると、太陽系が日本列島にすっぽり入るというスケール感は使える。太陽が東京ドームくらいの大きさで水道橋付近に置くと、水星が品川駅あたり、金星は大井町駅、地球は大森駅、火星は川崎駅、木星は平塚駅、土星は富士山、天王星は浜名湖、海王星は琵琶湖、冥王星は倉敷あたりになるらしい。2018/03/17
本虫雪山
9
新刊リストでタイトル、著者名を見つけて絶対に買おうと決めていた本。そしたら発売日に同本の問い合わせがあり、同じ本に興味を持ったそのお客さんにめちゃくちゃ親近感を抱いた。選書ってカタいイメージだろうが、この本は超絶サクサク読めるマジで面白い科学エッセイ。椎名さんの様々な国での体験を、SF小説や科学本の書評も交えながら、あのユーモラスな椎名節で薀蓄とともに披露していく。生物学、飛行学の歴史、胸踊る宇宙科学論からロシアのさらに極寒の地での人の営み、目からウロコな事ばかり。理科嫌いだった人にこそ絶対読んでほしい。2017/07/07
えいなえいな
8
もともと博識なうえにさまざまな経験を指定いらっしゃるので、思考の幅が広く深い、そのうえユーモアもあるのでエッセイが面白くないわけがないです。寒い国や暑い国の生活が興味深く描かれています。他にも銀河系の話や昆虫の話などジャンルも広くて飽きずに楽しめる一冊でした。2024/09/01