出版社内容情報
今、何が本当に問題なのか、そもそも日本人にとって天皇とは何なのか? 有識者会議「ヒアリング」の専門家が露わにする危機の本質。このままでは今世紀中に皇統は断絶する……今、何が本当の問題か炙り出す! 昨夏、国民に投げかけられた「生前退位」の意向を受け、陛下への同情論から議論が進められているようにも見えるが、実はそこには皇室制度を根本から覆す危うい問題点が潜んでいた――。有識者会議のヒアリング対象者が、神話の時代から近世、現代まで歴史をひもとき、原点に立ち返って、その存在意義を徹底的に問うていく。
笠原 英彦[カサハラ ヒデヒコ]
内容説明
今世紀中に皇統は断絶する?…今、何が本当の問題か炙り出す!昨夏、国民に投げかけられた「生前退位」の意向を受け、陛下への同情論から議論が進められているようにも見えるが、実はそこには皇室制度を根本から覆す危うい問題点が潜んでいた―。有識者会議のヒアリング対象者である著者が、神話の時代から近世、現代まで歴史をひもとき、今一度、原点に立ち返って、その存在意義を徹底的に問うていく。
目次
第1部 古代日本の天皇制国家―律令国家の形成(記紀神話を造った古代人の知恵―現人神としての天皇;女帝の世紀と王位継承の異変―譲位・重祚・称制;王権としての「天皇制」―天皇制国家の形成と譲位の慣行;脆弱であった天智・天武の二大政権―持統女帝のみた実相;天皇制国家の成立と皇位継承―不比等政権の実力)
第2部 近代日本の天皇制国家―明治国家の建設(欧米列強の外圧と幕末の天皇;再び求められた天皇制国家―近代への胎動;形骸化された「天皇親政」;明治憲法体制と旧皇室典範)
第3部 皇統の危機に直面する現代の日本(象徴天皇制度と現行皇室典範;皇位継承問題とは何か;皇統の危機とどう向き合うか)
著者等紹介
笠原英彦[カサハラヒデヒコ]
1956年生まれ。慶應義塾大学法学部教授。法学博士。専攻は日本政治史、日本行政史、皇室制度史。慶應義塾大学法学部卒業、同大学院法学研究科博士課程単位取得退学。スタンフォード大学訪問研究員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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