出版社内容情報
やっぱりアメリカってちょっとヘン!? 進化論否定博物館など八つの奇妙なミュージアムから、超大国の複雑な葛藤を浮き彫りにする。
やっぱりあの国はちょっとヘン―!? ディープな博物館を徹底調査。アメリカ人は、なぜ「進化論」を否定し、「核兵器」を賞賛するのか。「真珠湾」と「9・11」はいかに語られるのか。どうして辺境に巨大な「成金美術館」が作られ、首都に凶悪犯が集う「犯罪博物館」が作られたのか。八つの奇妙なミュージアムを東大教授が徹底調査、超大国の複雑な葛藤を浮き彫りにする。異色のアメリカ論。
内容説明
アメリカ人は、なぜ「進化論」を否定し、「核兵器」を賞賛するのか。「真珠湾」と「9.11」はいかに語られているのか。どうして田舎町に巨大な「成金美術館」が作られ、首都ワシントンに凶悪犯が集う「犯罪博物館」が作られたのか。8つの奇妙なミュージアムを東大教授が徹底調査、「神」と「正義」をめぐる超大国の複雑な葛藤を浮き彫りにする。異色のアメリカ論。
目次
第1章 進化論を「科学的に」否定する―創造と地球の歴史のミュージアム(カリフォルニア州サンディエゴ)
第2章 「核のボタンを押してみよう!」―全米原子力実験ミュージアム(ネバダ州ラスベガス)
第3章 田舎町の巨大美術館は「成金趣味」か―クリスタル・ブリッジズ・ミュージアム(アーカンソー州ベントンビル)
第4章 アメリカ人が考える「罪と罰」―犯罪と罰のミュージアム(ワシントンDC)
第5章 日系人が「アメリカ人」になるとき―全米日系アメリカ人ミュージアム(カリフォルニア州ロサンゼルス)
第6章 ハリケーンは「天災」か「人災」か―ルイジアナ州立ミュージアム(ルイジアナ州ニューオリンズ)
第7章 「九・一一」はいかに記憶されるべきか―ナショナル・九・一一メモリアル(ニューヨーク州ニューヨーク)
第8章 真珠湾に浮かぶ「正義」と「寛容」―戦艦アリゾナ号メモリアル(ハワイ州ホノルル)
著者等紹介
矢口祐人[ヤグチユウジン]
1966年、北海道生まれ。ゴーシェン大学教養学部卒業。ウィリアム・アンド・メアリ大学大学院アメリカ研究科博士課程修了。北海道大学助教授等を経て、東京大学大学院総合文化研究科教授。著書に『憧れのハワイ―日本人のハワイ観』(ヨゼフ・ロゲンドルフ賞受賞)など(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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