新潮選書<br> 精神論ぬきの保守主義

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精神論ぬきの保守主義

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  • サイズ B6判/ページ数 239p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784106037481
  • NDC分類 311.4
  • Cコード C0331

出版社内容情報

西欧の保守思想から制度的エッセンスを取り出し、民主主義の暴走を防ぐ仕組みを洞察する。“真正保守”論争とは一線を画す入門書。

保守は何を守るのか? “真正保守”とは一線を画す入門書。日本の“真正保守”は、なぜやたらと社会を“革新”したがるのか? 保守とネット右翼・愛国主義はどこが違うのか? ヒューム、バーク、トクヴィル、バジョット、シュミット、ハイエク…… 西欧の保守思想の源流から、本来の保守が持つ制度的エッセンスを取り出し、民主主義の暴走から社会を守るための仕組みを洞察する。

内容説明

保守は何を守ろうとしてきたのか―?ヒューム、バーク、トクヴィル、バジョット、シュミット、ハイエク…慣習的に形成された法・政治・経済の重要性を説いた6人の思想家のテキストから、本来の保守主義が持つ制度的エッセンスを読み取り、民主主義の暴走から社会を守るための仕組みを洞察する。西欧思想の源流から保守主義を学び直せる、格好の入門書。

目次

第1章 ヒューム―慣習から生まれる正義
第2章 バーク―相続と偏見による安定
第3章 トクヴィル―民主主義の抑制装置
第4章 バジョット―無駄な制度の効用
第5章 シュミット―「法」と「独裁」
第6章 ハイエク―自生的秩序の思想
終章 日本は何を保守するのか

著者等紹介

仲正昌樹[ナカマサマサキ]
1963年広島生まれ。金沢大学法学類教授。専門は、法哲学、政治思想史。東京大学教養学部理科1類を経て、東京大学教育学部に進学。東京大学総合文化研究科地域文化研究専攻博士課程修了(学術博士)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

harass

53
保守主義思想家、ヒューム、バーク、トクヴィル、バジョット、シュミット、ハイエク6名の肝をそれぞれまとめて、最終章で日本の保守主義についてを語る。左でも右でもない著者による解説は実に明快だ。政治思想については個人的に知識も少ないがなかなかおもしろい。個人的にヒュームとシュミットに興味を持った。哲学者としてしかヒュームを知らなかったが政治思想に関わってくるのは少し驚いた。確かに理性よりも習慣や経験を重視するのは保守主義だ。シュミットは危ないが魅力的だ。あとがきの著者の嘆きは非常に共感。良書。2016/09/24

ころこ

47
著者のいう「精神論」とは、要するに右派のことだ。保守主義とは、今日的な言葉では習慣的な諸制度を具体的に観察し、それがどの様に機能しているか検討した上で、どの様に生かしていくかは日常的なやり取りの積み重ねに由来する、と定義づけられる。本書ではヨーロッパの保守思想の伝統を紐解いて、ヒューム、バーク、トクヴィル、バジョット、シュミット、ハイエクが紹介されている。保守主義は面子が限られてくるが、バジェットのことは名前すらも知らなかった。各思想家に対する著者の色を出さない穏当な解説。その中にバークとベンサムの比較、2023/09/11

yamikin

6
「これから」の社会を論じるブームのなか、「これまで」がなぜ続いてきたのかを考えることは忘れられがちである。我々の社会は必ずしも理性的にゆえにうまくいっているわけではなく、むしろ慣習・情念によって社会を成り立たせてきたし、そちらのほうが信頼できるというのが保守主義の基本的な立場だ(ヒューム)。 何人かの保守主義思想家が紹介されているがもっとも注目したのはバジョット。一見無駄だったり、有名無実化しているものも、本来の目的とは違った形でそれに効用がある、という見方は我が国の諸政策を思い浮かべるとすぐに腑に落ちる2014/05/26

Yoshihiro Yamamoto

3
A+ 保守主義者と見なされるヒューム、バーク、トクヴィル、バジョット、シュミット、ハイエクの思想を平易に解説。著者は6人を「慣習的に形成される法・政治・経済『制度』の重要性を指摘した「制度的保守主義者の流れ」として捉えている。日本では明治維新があったため、天皇制を除いて守るべき制度がなかなか見当たらないので「精神論」や「文化論」の形でしか保守思想を展開しにくい、との著者の指摘は興味深い。慣習的なもの=古いものとして見下してしまいがちだが、これらによって、社会は円滑に動いている点を見直す必要がある。秀逸!2014/11/19

Myrmidon

2
西洋の政治哲学・政治思想における保守主義をサクリと紹介。わからなくはない、かなり納得もできる主張なんだが、左派の自分としてはやや座り心地の悪さも感じる。「うまくいってるなら、いいじゃん」というのが制度的保守主義だと思うが、「うまくいってる」かどうかは誰がどう判断するんだ? 例えば、黒人奴隷制度なんかは誰がどういう立場で評価するかで結論が全く変わり、結局なんらかの普遍的理念がないと解放できなくないかなあ。・・ただま、改憲などは日本社会の具体的制度分析してから話そう、とゆーのは当たり前だが、大賛成。2014/08/14

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