出版社内容情報
大胆な造語、文法からの逸脱、日常が非日常と化す異様な写生術――たまらなく変な茂吉ワールドの謎を教科書的鑑賞を排して読み解く。
とても変なのに、たまらなく面白い! 茂吉短歌の怪物的魅力を読み解く。茂吉の短歌は素朴なリアリズムではけっして理解できない。その本質は大胆な造語、文法からの逸脱、日常がそのまま非日常と化してしまう異様な写生術にこそある。にもかかわらず、代表作「死にたまふ母」が現代国語の定番教材となったのはなぜか。茂吉ワールドの謎を、教科書的鑑賞から遠く離れて、平易かつ精緻に解き明かす。
内容説明
斎藤茂吉の短歌は素朴なリアリズムではけっして理解できない。その本質は大胆な造語、文法からの逸脱、日常がそのまま非日常と化してしまう異様な写生術にこそある。にもかかわらず、代表作「死にたまふ母」が現代国語の定番教材となったのはなぜか。茂吉ワールドの謎を、教科書的鑑賞から遠く離れて、平易かつ精緻に解き明かす。
目次
第1章 「ありのまま」の底力―茂吉の作詩法(たまらなく変な茂吉の短歌;写生という不思議)
第2章 一人歩きする世評(茂吉の生涯;国語教材としての茂吉短歌)
第3章 「死にたまふ母」を読み直す
第4章 茂吉の怪腕―作詩法補説二題(已然形で止める語法;声に出さずに読みたい日本語)
著者等紹介
品田悦一[シナダヨシカズ]
1959年群馬県生まれ。東京大学大学院人文科学研究科博士課程単位取得修了。現在、東京大学教授(大学院総合文化研究科)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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