出版社内容情報
「素人」を自認しながら日本の防衛政策に大きな功績を残した政治家がいた。その業績から戦後の安全保障と自衛隊の歩みを描きだす。
「素人だからダメ」は本当か? 政治家の「手本」がここにある。1974年に 三木政権の防衛庁長官に就任した坂田は、防衛・安全保障の「素人」を自認しながら、「玄人」にはできない数々の改革を推進。「防衛計画の大綱」策定など日本の防衛政策に大きな足跡を残した。在任期間は歴代最長の747日。その業績から日本の防衛政策と自衛隊の歩み、そして政治家のあるべき姿を描きだす。
内容説明
1974年、防衛庁長官に就任した坂田道太は、当初は自民党文教族として知られ、防衛政策には「全くの素人」。しかしひとたび就任すると、当時の国際情勢や日本の防衛政策の課題を正確に把握。公明正大な議論と情報公開で国民の理解を促し、自衛官の待遇改善や「防衛計画の大綱」策定などで日本の防衛史に大きな足跡を残した。政治家のあるべき姿を問う一冊。
目次
坂田防衛庁長官の登場
坂田が活用した「防衛を考える会」
国会論戦での一手
防衛世論の変化
坂田・シュレージンジャー会談
シュレージンジャー解任と再来日
自衛官への眼差し
基盤的防衛力構想―新しい防衛哲学
画期的な防衛白書
防衛政策の刷新―「防衛計画の大綱」と国防会議
ミグ25機事件
ロッキード事件と濡れ衣
党内抗争を見つめながら
長官退任後の坂田道太
著者等紹介
佐瀬昌盛[サセマサモリ]
1934年生れ。東京大学教養学部卒、同大学院修了。ベルリン自由大学留学後、東大助手、成蹊大学助教授を経て、1974年より防衛大学校教授。2000年3月退官、防衛大学校名誉教授。拓殖大学海外事情研究所所長なども務めた。早くから新聞や雑誌で積極的に発言を続ける。専門はドイツ外交、国際政治、安全保障(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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