出版社内容情報
保守を支える巨大教会、超高級住宅街など、アメリカを理解する鍵は「コミュニティ」にある。タフでしなやかな社会の力の源泉を探る。
アメリカをより深く理解するための鍵は、コミュニティにある――。強固な外壁に囲まれたロスの超高級住宅街、保守主義の牙城・アリゾナの巨大教会など9つの地域を丹念に調査。国家と個人をつなぎ、多様性を象徴するコミュニティこそが、アメリカ現代社会を映す鏡である。なぜこの国はダイナミックに変化し続けるのか、真の力の源泉とは何か――現代アメリカ論の新しい名著、装いを改め選書化。
内容説明
強固な外壁に囲まれたロス郊外の超高級住宅街、保守主義の牙城・アリゾナの巨大教会、ディズニーが創ったフロリダの町など、9つの地域を丹念に調査。多様性を象徴し、内側から社会を支えるコミュニティこそが、アメリカをより深く理解するための鍵である。なぜこの国はダイナミックに変化し続けられるのか。真の力の源泉とは何か―。
目次
第1章 ブルダホフ ニューヨーク州メープルリッジ―しなやかな原理主義
第2章 ダドリー・ストリート マサチューセッツ州サウス・ボストン―コミュニティの再生力
第3章 ゲーテッド・コミュニティ カリフォルニア州コト・デ・カザ―資本・恐怖・セキュリティ
第4章 ミドルタウン インディアナ州マンシー―もっとも典型的な「アメリカ」
第5章 ビッグスカイ・カントリー モンタナ州ビッグ・ティンバー―連帯する農牧業
第6章 メガチャーチ アリゾナ州サプライズ―「クールな教会」宗教右派の草の根
第7章 セレブレーション フロリダ州オーランド―ディズニーが創った町
第8章 アメリカン・サモア 南太平洋―海に浮かぶ、小さな「アメリカ」
第9章 刑務所の町 テキサス州ハンツビル―「アメリカにおける死の首都」
終章 コミュニティとアメリカ―国家と個人が交差する場所
著者等紹介
渡辺靖[ワタナベヤスシ]
1967年生まれ。慶應義塾大学SFC環境情報学部教授。専攻は、文化人類学、文化政策論、アメリカ研究。90年上智大学外国語学部卒業後、92年ハーバード大学大学院修了、97年Ph.D.(社会人類学)取得。ケンブリッジ大学、オクスフォード大学、ハーバード大学客員研究員を経て、2006年より現職。04年、『アフター・アメリカ』でサントリー学芸賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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