新潮選書<br> 消えたヤルタ密約緊急電―情報士官・小野寺信の孤独な戦い

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消えたヤルタ密約緊急電―情報士官・小野寺信の孤独な戦い

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  • サイズ B6判/ページ数 480p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784106037146
  • NDC分類 209.74
  • Cコード C0331

出版社内容情報

日本を滅亡から救え――スパイマスター小野寺武官が北欧の都から打電した緊急情報の数々。欧米を震撼させた男の足跡を完全スクープ。

日本を滅亡から救え――欧米を手玉に取った男の崖っぷち情報戦。スクープ満載! 独ソ戦を予言し、対米参戦の無謀を説き、和平工作に砕身した陸軍武官・小野寺信。同胞の無理解に曝されつつも、大戦末期、彼は史上最大級のヤルタ密約情報を入手する。ソ連の対日参戦近し―― しかしその緊急電は「不都合な真実」ゆえに軍中枢の手で握り潰された。連合国を震撼させた不世出の情報戦士、その戦果と無念を描く。

内容説明

同胞の無理解を超えて独ソ戦を予言し、対米参戦の無謀を説き、王室を仲介とする和平工作に砕身した小野寺信。大戦末期、彼は近代史上最大級の「ヤルタ密約」を掴み、ソ連の日本参戦情報を打電する。ユダヤ系諜報網から得た正確無比なオノデラ電は、しかし我が国中枢の手で握り潰された。欧米を震撼させた不世出の情報士官の戦果と無念を完全スクープ。

目次

第1章 日本が世界地図から消える!?―ヤルタ密約情報は届いたか
第2章 和平工作の予行演習―任地がその運命を決めた
第3章 ドイツが最も恐れた男―同盟国の欺瞞工作を暴く
第4章 日米開戦は不可なり―北欧の都からの冷徹な眼
第5章 ヤルタ密約情報来たる―存亡をかけたインテリジェンス
第6章 間に合った「国体護持」情報―8月14日にそれは届いた
第7章 対ソ幻想の謎を解く―天皇の意思を曲解した人々

著者等紹介

岡部伸[オカベノブル]
1959年生まれ。産経新聞編集委員。1981年、立教大学社会学部社会学科を卒業後、産経新聞社に入社。社会部記者として警視庁、国税庁などを担当後、米デューク大学、コロンビア大学東アジア研究所に客員研究員として留学。外信部を経て1997年から2000年までモスクワ支局長として北方領土返還交渉や政権交代などを現地で取材。社会部次長、社会部編集委員、大阪本社編集局編集委員などを務める(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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KAZOO

96
この本の著者はもともと産経新聞の記者で最初は自身の出版社から出す予定が、中に書かれている人物が時の政権重鎮などと親しいということでお蔵入りになったとかいうことを聞いています。その人物こそがこの主人公の情報を握りつぶした本人で、かなりの地位にまで上り詰めた人です。佐々さんという危機管理の警察庁の人(浅間事件を指導した)もこの人物は右翼とは言っているが実際はソ連(当時)シンパで情報を流しているので逮捕したいとまで言ったのが後藤田さんが頭を縦に振らなかったということです。もっと読まれてもいいと思うのですが。2017/09/08

kawa

39
労作。ソ連の第2次大戦のドイツ降伏から3ケ月後の日本への参戦を決めたヤルタ会談。この密約は、在ストックホルム駐在武官・小野寺信氏の優れた諜報網にキャッチされ大本営にもたされた…。その大本営は、ソ連を仲介者にたてる策を早くから試み、独善的に立てた作戦から外れた情報を頑なに拒絶する姿勢を貫いて、結果として敗戦直前の無益な戦いで多大な被害をまねく結果となった。大本営の優秀な参謀が何故にそのような失敗をしたか、確たる理由が不明なことは?なのだが、歴史の悲劇としてテイク・ノートしておかねばならない。(コメントへ)2021/11/19

姉勤

36
日露交渉を前に。エリートを集めるとバカになる。本書の情報士官、小野寺信少将の超スパイ級活躍を光とするなら、影というか闇は”大本営”の一神教的理念のもとの、現実の認知を拒む、いわば人間の陥穽。戦時にあっては著しく、民族絶滅の可能性を計るほど、近代兵器が加わった際の「凶悪」さ、を当時の人類は知らなかったのかもしれない。昭和天皇の聖断によって免れたのは日本的理念の一縷の望み。失敗は正しく反省すれば教訓になる。中韓の反省が足りないとの物言いは、ある意味正しい。2016/11/19

駄目男

17
瀬島龍三を知っているだろうか。元伊藤忠商事会長、退職後は中曽根康弘元首相の顧問など多くの職に就任し、「昭和の参謀」と呼ばれた男だが、この男、陸軍大学校を首席で卒業した恩賜の軍刀組だ。恩賜の軍刀とは陸大を五番以内で卒業した者だけが、陛下から拝受される軍刀組のことをいう。瀬島ら超エリート出身者は大本営作戦課作戦室に配属された軍人官僚で、太平洋戦争全般に於いて机上訓練などで実演した作戦指導を各戦線に届ける。と同時に世界各地の駐在武官から送られてくるインテリジェンスを考慮して、自分たちに都合のいいものを採用してい2024/10/25

ロッキーのパパ

16
まるで良質なエスピオナージ小説を読んでいるみたいな感覚だった。堀栄三や本書の主役の小野寺信など日本軍にも個人としては優秀なインテリジェント・オフィサーがいたことを再認識できた。彼らが集めた情報を活用できなかった組織が問題だったんだね。2012/12/29

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