新潮選書
説き語り中国書史

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  • サイズ B6判/ページ数 230p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784106037085
  • NDC分類 728.22
  • Cコード C0371

出版社内容情報

王羲之は真筆が存在しないのになぜ書聖とよばれるのか。顔真卿が切り拓いた書の新表現とは。中国の書の歴史が面白いようにわかる!

三千五百年にわたる、豊かでわくわくするドラマを楽しもう! 真筆が存在しない王羲之の書はどのような姿をしていたのか? 顔真卿が切り拓いた書の新しい表現とは何か? 蘇軾の卓越した書はどこから生まれたのか? 甲骨文、金文から篆書、隷書、王羲之、北魏石刻、初唐三大家、狂草、顔真卿、蘇軾、黄庭堅、明末連綿草、金農、さらには篆刻まで。中国の書の歴史が面白いほどわかる!

内容説明

筆蝕とは、筆尖と紙の接触と摩擦と離脱から生まれるドラマであり、書を読み解くというのは、その筆蝕のドラマを読み解くことにほかならない。甲骨文、金文から篆書、隷書、王羲之、北魏石刻、初唐三大家、狂草、顔真卿、蘇軾、黄庭堅、明末連綿草、金農、さらには篆刻まで。中国書史の3500年にわたる豊かなドラマを楽しもう。読めば書の見方がわかる。

目次

古代宗教文字の誕生―甲骨文・金文
政治文字の出現―篆書体
石に溶けこむような文字の魅力―古隷
石に刻られた政治文字―ふたとおりの漢代隷書
「書聖」とは何か―王羲之
刻られた書の美学―北朝石刻
書の典型―初唐代楷書の成立
交響曲化する書―狂草の誕生
書の文体の誕生―顔真卿
書史の合流・結節点―北宋三大家
書史の変調―元代諸家
書の最後の楽園―明代諸家
亡国への恨み歌―明末連綿草

著者等紹介

石川九楊[イシカワキュウヨウ]
1945年福井生まれ。京都大学法学部卒業。「書は筆蝕の芸術である」ことを解き明かし、書家、評論家として活動。京都精華大学教授。1990年、『書の終焉』でサントリー学芸賞、2002年、『日本書史』で毎日出版文化賞、2009年、『近代書史』で大佛次郎賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

EnJoeToh

14
異能力バトルものの感あり。2016/04/21

Mark.jr

4
ここで言う"書"とは書物の"書"ではなく、書道の"書"。文字です。書かれている文章の内容以上に文字そのものを味わう高度さ。掛け軸的なものは勿論。石碑もあるので、彫刻的な見方もありますが、どちらかというとこれはフォントマニアの楽しみのそれです。後半に行くほど文字がどんどん自由かつアバンギャルドになっていくので、見てるだけでも楽しむことはできるでしょうが。正直門外漢には若干ハードで、入門書には不向きかも。2024/05/10

nori_y

1
やはり碑に刻された隷書が美しいように思う。本書の末尾に印についての項があるが、なるほど秦漢時代は封泥に押す為陰刻されていたが、唐印は紙に押す為陽刻と言う事に初めて気付かされた。2016/07/20

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