出版社内容情報
王羲之は真筆が存在しないのになぜ書聖とよばれるのか。顔真卿が切り拓いた書の新表現とは。中国の書の歴史が面白いようにわかる!
三千五百年にわたる、豊かでわくわくするドラマを楽しもう! 真筆が存在しない王羲之の書はどのような姿をしていたのか? 顔真卿が切り拓いた書の新しい表現とは何か? 蘇軾の卓越した書はどこから生まれたのか? 甲骨文、金文から篆書、隷書、王羲之、北魏石刻、初唐三大家、狂草、顔真卿、蘇軾、黄庭堅、明末連綿草、金農、さらには篆刻まで。中国の書の歴史が面白いほどわかる!
内容説明
筆蝕とは、筆尖と紙の接触と摩擦と離脱から生まれるドラマであり、書を読み解くというのは、その筆蝕のドラマを読み解くことにほかならない。甲骨文、金文から篆書、隷書、王羲之、北魏石刻、初唐三大家、狂草、顔真卿、蘇軾、黄庭堅、明末連綿草、金農、さらには篆刻まで。中国書史の3500年にわたる豊かなドラマを楽しもう。読めば書の見方がわかる。
目次
古代宗教文字の誕生―甲骨文・金文
政治文字の出現―篆書体
石に溶けこむような文字の魅力―古隷
石に刻られた政治文字―ふたとおりの漢代隷書
「書聖」とは何か―王羲之
刻られた書の美学―北朝石刻
書の典型―初唐代楷書の成立
交響曲化する書―狂草の誕生
書の文体の誕生―顔真卿
書史の合流・結節点―北宋三大家
書史の変調―元代諸家
書の最後の楽園―明代諸家
亡国への恨み歌―明末連綿草
著者等紹介
石川九楊[イシカワキュウヨウ]
1945年福井生まれ。京都大学法学部卒業。「書は筆蝕の芸術である」ことを解き明かし、書家、評論家として活動。京都精華大学教授。1990年、『書の終焉』でサントリー学芸賞、2002年、『日本書史』で毎日出版文化賞、2009年、『近代書史』で大佛次郎賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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