出版社内容情報
ブラックジャーナリズムの祖、GHQから最も多く発禁処分を受けた男……だが彼ほどメディアというものを理解した者はいなかった。
ブラックジャーナリズムの祖にして、GHQから最も多く発禁処分を受けた男。昭和前期から戦後にかけて「言論界の暴れん坊」の異名をとる男がいた。反体制も躊躇せず、戦時下は反東条の姿勢を貫き、一方で対米戦を過激に煽る。その結果、収監されることも一度や二度ならず。だが彼ほど「世論」を体現した者はいなかった。表の言論史には現れぬ鬼才に焦点を当て、真のジャーナリズムとは何か、その原点を考える。
内容説明
昭和前期から戦後にかけて「言論界の暴れん坊」の異名をとる男がいた。反体制も躊躇せず、戦時下は反東条の姿勢を貫き、一方で対米戦を過激に煽る。その結果、収監されることも一度や二度ならず。だが彼ほど大衆の感情、「世論」を体現した者はいなかった。表の言論史には現れぬ鬼才に焦点を当て、真のジャーナリズムとは何か、その原点を考える。
目次
元祖「メディア人間」
野依式ジャーナリズムの原点
「広告取り東洋一」の実業雑誌
喧嘩ジャーナリズムの筆誅録
「大正巌窟王」の闘い
『世の中』と『女の世界』の新機軸
仏教プロパガンディストの信仰縦横録
護憲派ジャーナリストの有田ドラッグ征伐
「代議士」野依秀市の誕生
「貧強新聞」奮戦記
筆は剣よりも強し
総力戦体制下の「反体制」言論
敗戦者の勝利
広告媒体か、モラル装置か
著者等紹介
佐藤卓己[サトウタクミ]
1960年広島市生まれ。京都大学大学院准教授。京都大学文学部西洋史学専攻卒業。ミュンヘン大学近代史研究所留学ののち京都大学大学院単位取得退学。東京大学新聞研究所・社会情報研究所助手、同志社大学助教授、国際日本文化研究センター助教授を経て現職。専攻はメディア史、大衆文化論(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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