新潮選書<br> 銀座と資生堂―日本を「モダーン」にした会社

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新潮選書
銀座と資生堂―日本を「モダーン」にした会社

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  • サイズ B6判/ページ数 267p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784106036972
  • NDC分類 576.7
  • Cコード C0363

出版社内容情報

「東京銀座資生堂」の通称そのままに、銀座の街とともに名声を高め、規模を拡大していった資生堂。大正の日本に西洋の風をもたらした企業の、優雅なるブランド戦略に迫る。

内容説明

大正から昭和にかけて、町の薬局にすぎなかった「東京新橋資生堂」を、国際的な化粧品メーカー「東京銀座資生堂」に育てあげたのは、創業者の三男で初代社長の福原信三(1883‐1948)だ。丸の内の台頭で寂れつつあった銀座の復興に奔走し、また一流の写真家としても活躍した異能の経営者は、自らの美学をいかに貫き、全国津々浦々に西洋の風をもたらしたか。

目次

第1章 「新橋」から「東京銀座」へ
第2章 「文明ノ程度」と西洋式空間
第3章 社交界の誕生
第4章 帰朝者たちの遊び場
第5章 商品をしてすべてを語らしめよ
第6章 流行はいかに発信されたか
第7章 「人の和」による全国展開
第8章 資生堂調の原点
終章 銀座・東京・日本

著者等紹介

戸矢理衣奈[トヤリイナ]
1973年生まれ。東京大学文学部社会心理学科を卒業後、同大学院総合文化研究科、サセックス大学、国際日本文化研究センターなどに学ぶ。美意識の変容をテーマに、社会史から経営史まで幅広く研究。2010年、博士号(学術)を取得。独立行政法人経済産業研究所などを経て、株式会社IRIS代表取締役(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

mitei

38
資生堂の創業期を取り上げた一冊信三氏の趣味がそこまで日本の美術史や、カメラ、芸術関係に影響を与え、銀座のブランド化にも寄与しているとは知らなかった。そこから今も続いている会社というのもすごいことだと思う。2012/06/04

いなお

2
学生時代に興味のあったトピックだったので(担当教員に「それはやめろ」と言われたので趣味の範囲でしかなかったが)読んでいてとても楽しく、懐かしい気持ちになった。2013/12/12

maqiso

1
資生堂の福原信三は明治の文化人を受け入れて銀座のイメージを作り、自社のブランドイメージも作り上げた。進んだ街が新橋から東側に移っていき、その過程で銀座の商店街が成立したの面白い。時系列が揃ってないので少し読みにくい。2019/05/17

take0

1
明治初めに洋風調剤薬局として銀座に開業した資生堂が、大正から昭和初期にかけて国内有数の化粧品メーカーとして躍進していく過程を追っている。パーラーやギャラリーの運営、当時においてスマートかつモダンなアドデザインなど、創業者の息子で写真家としても活躍した経営者・福原信三の主導によってブランドイメージが確立していったことが理解される。明治・大正・昭和初期の文化史や風俗史は読んでいて実に面白い。NHKの朝の連続テレビ小説の時代背景にこの時代が取り上げられることが多い気がするが、そう感じている人が多いからだろうか?2018/10/04

茶田

0
今の「銀座」ブランドの確立に資生堂がどのように動いたか、資生堂が単に化粧品メーカーとしてではなく、新たな価値観や流行を発信していったかなど、とても面白かった。特に前半部分の「銀座」ブランド確立は、今でも地域のブランディングのモデルとして通用すると思った。化粧品会社なのになぜレストラン経営?と常々謎だった資生堂パーラーの存在理由がわかってすっきりした。今度行ってみたい。2016/03/05

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