新潮選書<br> 戦前日本の「グローバリズム」―一九三〇年代の教訓

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新潮選書
戦前日本の「グローバリズム」―一九三〇年代の教訓

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  • サイズ B6判/ページ数 253p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784106036781
  • NDC分類 319.1
  • Cコード C0331

出版社内容情報

「戦争とファシズム」の機運が高まる1930年代。だが、実は日本人にとって世界がもっとも広がった時代でもあった――。昭和史の定説を覆す意欲的論考。

内容説明

満州と関東軍、軍部の政治介入、ブロック経済による孤立化、日中戦争…多くの歴史教科書が「戦争とファシズム」の時代と括る1930年代。だが、位相を少しずらして見てみると、全く違った国家と外交の姿が見えてくる。国際協調に腐心した為政者たち、通商の自由を掲げた経済外交、民族を超えた地域主義を模索する知識人―実は、日本人にとって世界が最も広がった時代だった。

目次

1章 満州―見捨てられた荒野(本土の無関心;現地居留民と関東軍の危機;満州事変―「満洲」の再発見)
2章 国際連盟脱退とその後(欧州を知る)(欧州の現実を目の当たりに;極東における危機と欧州にとっての危機;欧州諸国との新しい外交関係の模索)
3章 国内体制の模範を求めて(「挙国一致内閣」の国際的な連動;国家主義のなかの欧米;民主主義の再定義)
4章 外交地平の拡大(地球の反対側にまで展開する経済外交;経済摩擦と国際認識;地域研究の始まり)
5章 戦争と国際認識の変容(日中戦争と「東亜」の創出;ファシズム国家との対立;「南洋」との出会い)

著者等紹介

井上寿一[イノウエトシカズ]
1956年、東京都生まれ。一橋大学社会学部卒業。学習院大学法学部教授。法学博士。専攻は日本政治外交史。主な著書に、『危機のなかの協調外交―日中戦争に至る対外政策の形成と展開』(山川出版社、吉田茂賞)など(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

えちぜんや よーた

92
昭和ヒトケタ代の日本外交について。高校の日本史の授業では教えてくれなかったので、受験は独学で乗り切ったところ。読了後、その独学がいかに粗かったか実感した。後世から省みれば最終的に「大東亜共栄圏」なる妄想扱いの構想を経て、太平洋戦争に至ったことは周知の事実だ。だがその経済圏を確立するにあたって、必ずしも「無謀な軍部の独走」や「自尊自衛」という便利な言葉で終わらせず、西欧諸国もブロック経済と保護貿易など独自の「共栄圏」を作られてしまい、必要に迫られてやらざるを得なかったという面が強調されているように感じた。2017/09/21

Hiroki Nishizumi

6
非常に興味深かった。この本に書いてあることが事実であるならば、自分の戦前イメージは相当歪んでいたということだ。満洲の評判、国際連盟の見方、独伊のイメージ、ヒットラーへの評価、、、 知らないことは罪なのかもしれない。2019/01/03

Haruka Fukuhara

5
わかりやすく、あまり詳しいわけでもないのであまり独自性がしっかりと理解できたわけではないが、通説的理解を越えた視点からの資料に基づいた説得力のある記述でなかなか読み応えのある本に仕上がっているのではないかと思った。2017/04/26

politics

3
著者曰く「昭和三部作」の第二部となる著作。これまでの戦前外交史をこれまでとは違った角度から描かれていて大変勉強になった。国際連盟脱退の過程とその後の外交政策などは興味深かった。また大川周明らも従事していた地域研究の役割は今後も注目されて行くべきではないだろうかと思う。2020/07/18

可兒

3
図書館本。左右どっちにしろ紋切りの評価が目立つ年代について、新しい見方を提示してくれた点ではこの本に感謝しているが、それ以上のことはいえない2011/08/19

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