新潮選書<br> 三島由紀夫と司馬遼太郎―「美しい日本」をめぐる激突

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三島由紀夫と司馬遼太郎―「美しい日本」をめぐる激突

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  • サイズ B6判/ページ数 237p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784106036675
  • NDC分類 910.268
  • Cコード C0395

出版社内容情報

2人が真逆の道から追い求めた「美しい日本」とは何だったのか? 戦後日本の文学史、思想史、精神史における最大の対立を浮き彫りにした初の評論。

内容説明

三島(大正14年生)と司馬(大正12年生)。二人は、それぞれのかたちで「美しい日本」を求めた。「空っぽな日本」に嫌気がさした三島は、身を賭して「それ」を取り戻そうとし、司馬は長期連載『街道をゆく』などを通して「それ」を探った。あらゆる意味で真逆な二人だったが、生涯の最期に、空虚な大国へ成長した戦後日本を憂えたのは同じだった。

目次

序章 二つの「日本」
第1章 二人にとって「戦後」とは何か
第2章 一瞬の交叉
第3章 ロマン主義とリアリズム
第4章 三島の「私」と司馬の「彼」
第5章 西郷隆盛と大久保利通
第6章 『坂の上の雲』の仮構
第7章 陽明学―松陰と乃木希典
第8章 反思想と反イデオロギー
第9章 戦後的なるもの
第10章 人間の生き死

著者等紹介

松本健一[マツモトケンイチ]
評論家・作家。1946(昭和21年)年生まれ。東京大学経済学部卒。麗澤大学教授。95年に『近代アジア精神史の試み』でアジア太平洋賞、98年『日本の近代第1巻開国・維新』で吉田茂賞を受賞。『評伝北一輝』(全5巻)で、2005年度の司馬遼太郎賞と毎日出版文化賞を同時受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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安南

39
この二人の作家を並べるという発想自体が新鮮だ。行動することで完結を見る《陽明学》に傾倒していくロマン主義三島と「学」ではなく「宗教」だと批判的姿勢のリアリスト司馬。ロマン主義とリアリズムについては、石川啄木 対 正岡子規、西郷隆盛 対 大久保利通などを、陽明学については、大塩平八郎、吉田松陰、乃木希典などを挙げながら、三島と司馬の対立構造を明らかにしていく。この辺の精神史には疎かったので概要がわかりありがたい。三島理解のためには《陽明学》は不可欠だと改めて認識させられた。2014/11/29

藤瀬こうたろー

24
冒頭読み始めて「そういえばそうだな」と思ったのは、実はこの2人、かなり歳が近いこと(司馬さんが学年1つ上)。片や髪の毛真っ白、片やムキムキマッチョだから三島さんの方がかなり歳下のイメージだった。色々な角度で比較をしていたが、好みが革命主義的ロマンチスト(三島)と合理的リアリスト(司馬)という評は合っていると思った。朱子学と陽明学、西郷隆盛と大久保利通、吉田松陰と高杉晋作等、司馬さんの評価の仕方はまさにそれ。乃木希典に至っては無能扱いだし笑 三島の自決については神風連的な捉え方のような気もするけどなあ。2024/03/17

fseigojp

23
対照的な人物がともに戦後日本に対し憤死する イロニー2017/12/07

かんがく

12
三島由紀夫と司馬遼太郎という、同世代の作家二人を対比。戦後日本、天皇、戦争、陽明学、北一輝などに対して二人がそれぞれどのように捉えていたのかをロマン主義とリアリズムという視点から追っていく。著者本人が同時代を生きていたため実体験なども豊富に書かれていて面白かった。2020/11/22

ルアット

9
ほぼ同年代の作家の三島由紀夫と司馬遼太郎だが、理想を追求し続けたロマン主義の三島と、とことんリアリズムにこだわった司馬という対立する構図があまりにも顕著にあらわれていて面白かった。司馬遼太郎が「思想」というものを非常に嫌悪していて、三島由紀夫のようなタイプの人が嫌いであったとか、天皇など思想というものに関わるようなものは作品として残していないとか、司馬遼太郎という人物の知らない一面を知ることができたように思う。2015/07/29

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