新潮選書
裸はいつから恥ずかしくなったか―日本人の羞恥心

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  • サイズ B6判/ページ数 244,/高さ 20cm
  • 商品コード 9784106036613
  • NDC分類 383.6
  • Cコード C0338

出版社内容情報

幕末、日本を訪れた欧米人は公衆浴場が混浴なのに驚いた。しかし、次第に日本人は裸体を晒すことが悪だと考えるようになる。はだかからハダカへの150年史。

内容説明

「男女が無分別に入り乱れて、互いの裸体を気にしないでいる」。幕末、訪日した欧米人は公衆浴場が混浴なのに驚いた。当時の裸体観がいまと異なっていたのだ。しかし、次第に日本人は裸を人目に晒すことを不道徳と考えるようになり、私的な空間以外では肉体を隠すようになった。その間、日本人の心の中で性的関心がどのように変化していったかを明らかにする。

目次

序章 下田公衆浴場
第1章 この国に羞恥心はないのか!?―ペリー一行らが見た混浴ニッポン
第2章 混浴は日本全国で行われていたのか―幕末維新の入浴事情
第3章 日本人にとってのはだか―現代とは異なるはだかへの接し方
第4章 弾圧されるはだか―西洋文明の複眼による裸体観の変容
第5章 複雑化する裸体観―隠すべき裸体と隠さなくてもよい裸体
第6章 五重に隠されるはだか―隠され続ける先にあるもの
終章 裸体隠蔽の限界

著者等紹介

中野明[ナカノアキラ]
ノンフィクション・ライター。1962年滋賀県生まれ。同志社大学非常勤講師(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

こぽぞう☆

21
副題が「日本人の羞恥心」もっと古い時代からのものかと思って手に取ったが、江戸末期、開国よ時代から現代までの話だった。西欧人が日本に入って来るまで、裸は日本人にとって顔の延長で、隠すものではなかった。それが「外人」の目からは奇異に写り隠すようになり恥ずかしくなっていったと。後半は女性に話が収斂して男目線が気になった。2017/02/09

あび

11
かつて裸は恥じらいの対象では無かった。風呂場は混浴が当たり前でり、また人前で裸になることには何のためらいもなかった。しかし、西洋人が訪れ始めるなかで、裸に対する価値観は次第に変化が始まる。今では他人に自分の裸を見せることなどは、限られた条件の元にしかあり得ない。しまいには、他国を訪れ、混浴サウナやヌードビーチを見て驚くようになってしまった。とても面白い本だった。2017/02/15

こだま

9
江戸時代までは混浴が普通に行われていて、道端にも裸の人はいたが、明治時代に入り政府の規制により徐々に裸が恥ずかしいものとされるようになる過程についてまとめられています。2018/01/07

くろまによん

9
なかなか面白かったなぁ。つい150年前まで、日本人にとって裸は「恥ずかしい」ものではなかった。つまり、全裸は性的な興味・関心を惹起させなかったという。ゆえに風呂は混浴、往来で水浴びも日常茶飯事。それが外国人には奇異に映った。外国人にとっては全裸=セックス。日本人にとっては全裸=日常。外国人の中には日本人を羞恥心のない野蛮人だと評する者もいたが、全裸をセックスに結びつけて好奇の目で見ていた外国人に言われたくはないわな。2015/02/26

Ryuji

8
★★★★☆著者に対して大変失礼かもしれないが、現代人にとってある意味どうでもいいようなことを、極めて真面目に学問的に分析しているところがとても面白い。少なくとも今から150年前(江戸時代末期)までの日本人は、他人に対して男女ともに裸を晒すことについて何の羞恥心も無かった。これが明治以降どのように変わっていったかを論じた本です。簡単に結論を言えば明治以降の日本の西欧化ということですが、本の後半に行けば行くほど納得しました。2017/12/04

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