新潮選書
思考の飛躍―アインシュタインの頭脳

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  • サイズ B6判/ページ数 214p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784106036606
  • NDC分類 421
  • Cコード C0342

出版社内容情報

光、重力、四次元の世界。常識を超えた発想はいかにして生み出されたか?

光量子論、ブラウン運動、特殊相対論、一般相対論……20世紀の初頭に、アインシュタインはなぜ、かくも革命的な理論を次々と構築できたのか。そして後年、量子力学を執拗に批判し、統一場の理論を夢見つづけたのはなぜか。光と重力と四次元の世界を解き明かし、物理学を一変させた天才の頭脳。その発想と思考の秘密に迫る。

著者紹介
吉田伸夫(ヨシダ・ノブオ)

1956 年、三重県生まれ。東京大学理学部物理学科卒業、同大学院博士課程修了。理学博士。専攻は素粒子論(量子色力学)。東海大学、明海大学で非常勤講師をつとめながら、科学哲学や科学史をはじめ幅ひろい分野で研究を行なっている(ホームページ「科学と技術の諸相」参照)。著書に『宇宙に果てはあるか』『光の場、電子の海』(いずれも新潮選書)、『日本人とナノエレクトロニクス』(技術評論社)などがある。

内容説明

光量子論、ブラウン運動、特殊相対論、一般相対論…。20世紀の初頭にアインシュタインはなぜ、かくも革命的な理論を次々と構築できたのか。そして後年、量子力学を執拗に批判し、統一場の理論を夢見つづけたのはなぜか。光と重力と四次元の世界を解き明かし、物理学の世界を一変させた天才の頭脳。その発想法と思考術の秘密に迫る。

目次

第1章 動くことと動かないこと―特殊相対論
第2章 四次元幾何学の饗宴―一般相対論
第3章 熱の背後に原子を見る―ブラウン運動
第4章 光の統計力学を求めて―量子論
第5章 終わりなき論争―量子力学批判
終章 見果てぬ夢―統一場の理論

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評価
 

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

mstr_kk

4
再読。特に前半、特殊相対論前史から特殊相対論の発表を経て一般相対論の構築に至る記述は、このあたりの最高にややこしい科学史のポイントが簡潔に示されていて、とても面白いです。吉田伸夫さんの本はどれも、難しいけれどわかりやすい。そして衝撃と感動があります。2022/12/06

Masaru Kamata

1
量子論をめぐるアインシュタインとボーアの論争は、物理学史上でもっともワクワクする話だと思っていたのだが、この本を読むとそんな思いが消えてしまった。ボーアは少し偏執的で宗教がかっており、自由闊達な思考力が不足しているように描かれている。著者によれば、アインシュタインは彼のそんな性格に嫌気がさし、論争の場から身を引いた可能性がある。若いハイゼンベルクは、少し距離をとりながら自らの道を進んでいたのだろうか。それにしても物理学は、高等数学を操れない者には遠い世界になってしまった。プラトンの時代から2300年か。2019/12/16

oku

1
特殊相対論においての「光速度不変の原理」、一般相対論の「等価原理」、「ブラウン運動」、「光量子仮説」についてアインシュタインがどのように閃き、その考えを発展させていっのかが書かれていた。「特殊相対論」に関してはローレンツ変換を実際に求めることでその方法が以下にエレガントであるかを示していた。ただ、数式の番号がみずらかった。EPR論文をめぐる論争では物理現象が数式に依存していくさまに、苦悩するアインシュタインの姿を垣間見た気がした。2010/07/21

おりぜる@論文終わるまで読書可能時間激減

0
過去の既読本、追加。

tanukiarslonga

0
特殊相対性理論を生み出した直観的なイメージに導かれた思考が一般相対性理論や量子論の理解の妨げになったというのは皮肉。2016/06/01

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