内容説明
人類が麻薬の王様コカイン&ヘロインと出会うのは、19世紀の欧州、産業革命と帝国主義の時代だった。一方、米国は麻薬を犯罪化して、禁酒法という壮大な実験を開始した。そして戦後日本は覚せい剤大国となり、米国西海岸ではLSDが若者文化の狂騒を生む…。叙事詩に記されたアヘンから、現代のジャンキー問題や薬理学まで、ドラッグの五千年史を読み解く。
目次
序章 麻薬―精神に作用するクスリとは?
第1章 麻薬・文明・万能薬―薬物の原初的使用とその伝播
第2章 コカインとヘロイン―十九世紀欧州の発明
第3章 ドラッグのアメリカ―“理想の国家”と麻薬の犯罪化
第4章 覚せい剤と日本―もうひとつの戦後史
第5章 LSDとヒッピー、エクスタシーとレイヴ
終章 麻薬と人類の未来
著者等紹介
佐藤哲彦[サトウアキヒコ]
熊本大学文学部教授。1966年神奈川県生まれ。京都大学文学部を卒業後、出版社勤務を経て、京都大学大学院へ。博士(文学)。専門は社会学。著書に『覚醒剤の社会史―ドラッグ・ディスコース・統治技術』(東信堂、日本犯罪社会学会奨励賞受賞)などがある
清野栄一[セイノエイイチ]
作家。1966年福島県生まれ。慶應大学経済学部卒業。20代はじめから世界を旅しながら数多くの作品を執筆、「ロード・ノヴェル」と名付ける。95年「文學界」新人賞受賞。DJとしても活躍している
吉永嘉明[ヨシナガヨシアキ]
ライター、編集者。1962年東京都生まれ。明治大学文学部卒業。大学生時代から各種薬物を体験するが、20代ですべての使用を断つ。「別冊宝島」や『危ない1号』などの編集・執筆に携わる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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冬佳彰
hotatehon
in medio tutissimus ibis.
Sho
米川青馬