内容説明
混迷を深める世界情勢、行く先の見えない不安の時代。人間の苦悩や思索の迷いを解決するために、貴重な叡智を与えてくれる書物。世界の現実を知り、問題の本質を見極める冷静な視点と良識を得るには、どんな本をどのように読めばよいのか。古典から現代小説まで、人生の糧となる書物の魅力と効用を縦横に語る、“読み手”の歴史学者による読書エッセイ。
目次
第１章 読書の真善美
第２章 歴史から何を学ぶか
第３章 苦悩する世界、その背景にあるもの
第４章 イスラーム世界を知る手がかり
第５章 アジアのなかで日本を考える
第６章 人生の糧を索めて
著者等紹介
山内昌之［ヤマウチマサユキ］
１９４７年札幌生まれ。北海道大学文学部卒。現在、東京大学大学院総合文化研究科教授。学術博士（東京大学）。専攻は国際関係史とイスラーム地域研究。主著に『現代のイスラム』（発展途上国研究奨励賞）、『スルタンガリエフの夢』（サントリー学芸賞）、『瀕死のリヴァイアサン』（毎日出版文化賞）、『ラディカル・ヒストリー』（吉野作造賞）、『岩波イスラーム辞典』（編著・毎日出版文化賞）など。２００２年司馬遼太郎賞受賞、０６年紫綬褒章受章（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）
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感想・レビュー
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ceskepivo
9
読売新聞の渡辺主筆によれば、靖国神社問題に関し、「国家神道の教学」に引きずられて「日本の国民が真っ二つ割れて、さらにアジア外交がめちゃめちゃにされている」のが「たまらない」とし、「そんな権力を靖国神社に与えておくこと自体が間違っている」と指摘している。そういう角度から、この問題をとらえることができるのだな。2015/08/22
ボビーN
0
著者が読んだ本の内容を歴史を絡めながら紹介している。また更に本が読みたくなる。2015/01/23
almondeyed
0
歴史を学び直すためのガイドブックとして役に立つはず。いつかは（苦笑）。2012/09/09
あまたあるほし
0
中東がこうだからこそ山内昌之を読まないと。でも書評本2011/02/06
おらひらお
0
2008年初版。著者が専門以外の本をよく読んでいることを再確認しました。2010/08/24
