内容説明
老いがもたらすものは喪失と寂寥ばかり?いや、老いたからこそ知る自己発見の驚き、人と分かち合う喜びが、そこにある。心と体。エロス。孤独。共生。愉しみ。看取り―思いもよらなかった「老い」の豊饒な世界を、斎藤茂吉『白き山』から青山七恵『ひとり日和』まで、名作文学のなかにしみじみと読み味わう。いまこそ、この作品を読もう。
目次
第1章 老いの自覚
第2章 老いと欲望
第3章 老いの情念
第4章 女の老い・男の老い
第5章 老いとエロス
第6章 老若の共生
第7章 老いの価値
第8章 老いの美学
第9章 老いと看とり
第10章 老いの聖性
著者等紹介
立川昭二[タツカワショウジ]
1927年生まれ。早稲田大学文学部史学科卒業。北里大学名誉教授。歴史家。とくに文化史・心性史の視座から生老病死を追究。1980年『歴史紀行・死の風景』でサントリー学芸賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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