出版社内容情報
「下流志向」で話題の内田樹と「日本の知の巨人」養老孟司――風狂の二人による経論問答。泊りがけになるほど白熱した議論が一冊に。寝技、立ち技、炸裂!
内容説明
『下流志向』の内田樹と日本の知恵袋、養老孟司が火花を散らす。「ユダヤ人問題」を語るはずが、ついには泊りがけで丁々発止の議論に。それぞれの身体論、アメリカ論、「正しい日本語」、全共闘への執着など、その風狂が炸裂し、日本が浮き彫りになる。なぜこんなに笑えるのか。養老は「“高級”漫才」とこの対談を評した。脳内がでんぐり返る一冊。
目次
第1章 われわれはおばさんである
第2章 新・日本人とユダヤ人
第3章 日本の裏側
第4章 溶けていく世界
第5章 蒟蒻問答主義
第6章 間違いだらけの日本語論
第7章 全共闘の言い分
第8章 随処に主となる
著者等紹介
養老孟司[ヨウロウタケシ]
1937年、鎌倉市生まれ。東京大学医学部卒業後、解剖学教室に入る。95年、東京大学医学部教授を退官し、同大学名誉教授に。89年、『からだの見方』でサントリー学芸賞を受賞
内田樹[ウチダタツル]
1950年、東京都生まれ。東京大学文学部卒。東京都立大学大学院人文科学研究科博士課程中退。同大学助手を経て、神戸女学院大学文学部総合文化学科教授。専門はフランス現代思想、映画論、武道論(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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Syo
31
日本人とユダヤ人。 福沢諭吉は全共闘。 まぁ、あんまり 面白くは ないけれど。2019/09/26
魚京童!
29
随所に主と作れば、立処皆真なり2014/02/13
angelooo7
20
「反ユダヤ主義」「有責性」「フランクルとナチ」「小泉純一郎当たり前の政治家」「総長賭博」「成熟とアメリカ」「対偶から考える」など気になる話題が豊富で消化しきれない。二人の言っていることを自分の中で詰めていきたい。2015/02/17
NOBU
20
養老さんの「おばさん論」はやっぱり面白い。そして、内田さんとの対談は、紹介文にあるように、正に「高級漫才」やなぁ。でも、「ユダヤ人論」は結局何だか分かりにくいねんけど…。内田さんの後書きにある「内田宗教法人『邪道』」=「無作為の悪意」が素晴らしい。私も入信しますっ!(笑) 2011/07/22
阿部義彦
16
新調選書です。久方振りに選書なんてものを読みました。私の敬愛する賢者、養老孟司さんと内田樹さんの対談で、もとは新潮社の季刊誌「考える人」に一部が掲載されていました。おふたりとも、会議が大嫌いで孤立を恐れないどころか、むしろ楽しんでいます。ユダヤ人問題から、解剖と武道の話、小泉政権、日本語論、全共闘の言い分、村上春樹、橋本治、大瀧詠一まで、興味の赴くまま、ほぼ時間を気にせず無制限で語り合う高級漫才!正解は一つだと思い込む、変な思考回路はいち早く捨て去った方が良い。ごちゃ混ぜ対談でオープンエンディング。拍手2022/11/03