内容説明
失踪した元AV女優にして、高校時代の憧れの先輩・柏木美南を追いかけていた須山は、調査を進めるうちに彼女の悲愴な過去を知る。一方、美南をなぶり、卑劣な虐めを繰り返していた関係者たちが、謎の言葉と共に次々と殺されていった。やがて事件は一応の解決を見るが、そこからが本当のミステリの幕開けだった―。
著者等紹介
小川勝己[オガワカツミ]
1965年、長崎県生まれ。2000年、『葬列』(角川書店)で第20回横溝正史賞を受賞し、デビュー。続いて2001年5月に刊行された『彼岸の奴隷』(角川書店)と合わせ、クライムノベルの新しい旗手として注目を浴びる
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感想・レビュー
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眼夜。(小梅)
18
小川さん初読みです。うーん、結局何だった?と聞かれると何だったんだろう…な一冊でした。まさにタイトル通りのお話で、後半のどんでん返しから何が何だかで理解出来ず眩暈がします。恐らくこの話に終わりは無く、そして冒頭に戻るんだろうなぁ…。理解出来ないからか、それとも、小川さんの思惑にハマったのか、すぐ再読したくなります。2014/09/16
hannahhannah
9
『彼岸の奴隷』の小川勝己の三作目。高校時代の憧れの先輩である柏木が失踪。主人公は彼女の足跡を追う。そんななか柏木を嬲り者にした連中が次々と殺されていく。人探し、見立殺人、そしてメタの連続。特に3部からは混沌としてきて、もう訳が分からなくなって最後の章で現実に引き戻される感じ。小川勝己の作品に出てくる男たちは気弱で流されて生きるか、凶暴で人殺しもやるという感じ。女たちは頭のネジがぶっ飛んでるようなのが多い。この本を読んでる期間はMORRIEの"眩暈を愛して夢をみよ"を聴いていた。ベースラインが良い。2020/04/12
koguma
8
この本、理解しようとすればするほど、訳分からなくなる。じゃあ、理解できなくてもいいやと思うんだけど、それじゃあ何のために読んだのか・・・まあいっか、図書館本だし。2015/06/15
りちゃ
6
これは…何なんだ?後半、もう考えるのはやめた。自分にはわからない。不思議な話なんだと結論づける。正直、距離を置きたい女性。だが、あくまで他人目線。実在していたのか、想像の産物なのか。自分は誰? 2021/04/25
mnagami
5
これはなかなかの怪作。ネタバレ関係のサイトもあってよんでみたが、なかなか変わったミステリ。ひねりがほしい人にはおすすめ2017/09/10




