内容説明
警察から逃げる途中で気を失った伊藤は、気付くと見知らぬ島にいた。江戸以来鎖国を続けているその孤島では、喋るカカシが島の預言者として崇められていた。翌日、カカシが死体となって発見される。未来を見通せるはずのカカシは、なぜ自分の死を阻止できなかったのか?ミステリーの新時代を告げる前代未聞の怪作。第五回新潮ミステリー倶楽部賞受賞作。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
毛利武良
88
☆☆☆☆ 風景は長閑だ。心は清い者が多い。しかしずっと重い気分で読んでいたのは、時々奴の存在を感じるからだ。最後の十数頁で、やっと救いは来る。読み終えて残るのは、長い苦しみからの解放感だ。2014/04/22
さゆ
64
つまり、やはり伊坂さんが言いたいことは、デビュー当時から変わっていないんだなってことを再認識した再読。初めて読んだ時よりも今回の方がずっと楽しく読むことができた。それにしても、荻島のような島でも、あの税理士とか、安田とか、酷いことする人間っているんだな。桜にありがとうと言いたい。2012/06/11
里愛乍
60
先日読んだ冊子で、伊坂さんの座談会の様子が載っており、そこで「僕の作品はミステリーにもSFにも仲間に入れてもらえない。家族ものでもないですしね」と仰っていた。確かに、ジャンル分類不能な世界観、それこそが伊坂ワールドというものなんでしょうけれど、デビュー作である本書はその極致といえますね。静かで不思議でちょっと不気味で、不安感を煽るような、でも優しみも感じるような独特の世界観は、まさしく「『伊坂幸太郎』というジャンル」といえるのでしょう。2017/05/25
nukowan
55
デビュー作らしい。不安感がずっと漂っていて、正直主人公が一番不安定で信用ならない人物に思ってた。日比野(犬)も優午(カカシ)も轟(船)も、草薙(郵)園山(画家)も田中(足)もウサギ(塊)も、小山田(警察)や桜(銃)、その他の人達もみんなそれぞれ理由があった。伊坂さんのスッキリ感と会話の妙と、強い暴力描写と余韻とで、読中よりも読後の良さが素晴らしい。そうかな?と思ったことが合ってたり、想像もしてなかった展開だったり、そうだといいな、というところに至ったりと満足な一冊。デビュー作なのか。すごいなあ。2020/12/29
海月
52
奇抜な設定と奇妙なキャラクター達が作り出す独自の世界観に惹かれました。「よくこんな物語を考えたなぁ」と作者の発想力の凄さに脱帽です。読む人によって評価が大きく分かれる作品だと思うけど、個人的には読んで良かったと思える作品でした。2013/08/17
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