感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
PEN-F
42
今日もまたいつものように時計の針は時を刻む。何事もなかったように街は歴史を消し去りながら。与えられた幸せにだってさりげなく不満を感じてしまう。平和の意味さえ解ってないのに....。川を流れる黒い水と柱のかげで震える犬。俺もそんなに長く生きてるわけじゃないけど血を流す戦争が間違いだってことくらい解ってる。2021/02/11
ユ-スケ
1
恥ずかしながら長崎の原爆投下についてはじめて知る 日本という国は自分の民に対し、なぜこうも非情なのか 大きな“国家”というものはそもそも機能的欠陥を持たずにはいられない装置なのだろう2014/10/20
大熊真春(OKUMA Masaharu)
0
なんとなく被爆直後に取材した写真集かと思っていたら全然違った。撮られたのは1961(昭和36)年から。「あの時」から16年以上も経ってからのもの。被爆者への聞き取りに、そのポートレート、現在の長崎のスナップ写真が挟まれるという形。●取材に高名晶子さんという人が同行したようなので、この人との共著として名を出すべきではないか?と思った。●東松氏は同じ題材で、同じ写真と撮り足した写真から三作を作っていて、その三冊目だという。同じものをリメイクし続けているのだね。2015/08/10