出版社内容情報
麗子像のカリスマ画家・劉生。その初期から晩年まで、変貌を繰り返した各時代の重要作を多く含む貴重コレクションを、一挙お披露目!
内容説明
没後90年を経てなお人々を魅了し続けるカリスマ画家・岸田劉生(1891~1929)。その初期から晩年まで、変貌を繰り返した画業を網羅する重要コレクションがついにお目見え―。本書は、2021年に一括収蔵された42点を中心とする、京都国立近代美術館所蔵の劉生作品全50点を通して、芸術に捧げられた短くも濃密な人生とその思想を案内します。劉生の愛娘・麗子の次女である画家の岸田夏子氏は、あまた描かれた「麗子像」から30点を厳選し、その見どころを解説。父と娘がたどった美の軌跡を伝えます。また画業の転換点ともなった京都在住期に注目し、当時の劉生を直接知る人々による座談会や劉生が歩いた京都をガイドする「劉生聖地巡礼案内」なども収録。伝説の多い画家の真の姿に迫り、入門書としても最適な一冊です。
目次
京都国立近代美術館のコレクションで画業と人生をたどる劉生の道程(銀座時代1891‐1913;代々木・玉川時代1913‐1917;鵠沼時代1917‐1923;京都時代1923‐1926;再録 座談会 京都時代の劉生 ほか)
麗子づくし(麗子像30選;劉生が麗子像に託したもの)
著者等紹介
梶岡秀一[カジオカシュウイチ]
京都国立近代美術館主任研究員。1970年、宮崎県生まれ。筑波大学芸術専門学群卒業。愛媛県歴史文化博物館学芸員、愛媛県美術館専門学芸員等を経て現職
岸田夏子[キシダナツコ]
画家。祖父が岸田劉生。母が“麗子像”のモデルであった岸田麗子。1940年、和歌山県生まれ。63年、東京藝術大学絵画科油画専攻卒業。65年、同大学院油画専攻修了。国内外で個展開催。尾道白樺美術館館長、清春白樺美術館館長を歴任(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。