出版社内容情報
四季のめぐみを日常で味わう、それが和食。第一級の名料理人から平松さんが教わった、24の旬の素材と118の料理にこもる真髄。
食エッセイの名手をうならせた、和食の本質とは何か? 器の上に季節そのものが佇んでいる料理――平松洋子さんがほれ込む名店「馳走 そっ啄」。三年間のレッスンが伝えた和食の本質とは?味を足しすぎない、レシピはいらない、だしに頼らない……四季のめぐみを日常の中で味わうコツを伝授。24の旬の素材の活かしかた、いま教わりたい118品を収録。(写真・日置武晴)
内容説明
「和食には、レシピより大事なことがある」食エッセイの名手が、もっとも信頼する料理人に学ぶ素材、技、こころ、味。最良の「和食入門」。
目次
春(山菜;鯛 ほか)
夏(鰻;茗荷 ほか)
秋(里芋;鯖 ほか)
冬(鴨;葱 ほか)
著者等紹介
平松洋子[ヒラマツヨウコ]
1958年倉敷市生まれ。東京女子大学文理学部社会学科卒業。エッセイスト。『買えない味』で第16回Bunkamuraドゥマゴ文学賞受賞、『野蛮な読書』で第28回講談社エッセイ賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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kiho
13
平松さんが惚れ込んだだけに、どの料理にも和の深さ、素材の存在感が漲っている⭐店主の西塚さんの食材との距離のとり方が、まさに和食の粋を物語っている感じ…食べずとも写真だけで味わえました♪ホントに頂けたら夢のようかも!2015/02/23
G-dark
6
春の味。夏の味。秋の味。冬の味。日本に四季があって本当に良かった! だしに頼り過ぎず、旬の美味しさを引き出す。和食って素晴らしいですね。今は夏なので、夏の章をじっくり読みましたが、読んでいると他の季節の旬のものも食べたくなってきました。季節が巡りゆくのが楽しみ! 「どこからが季節を感じる味で、どこからが手を加えすぎた味なのか。どうしたら、ちょうどいいところに着地できるのか。それが、『料理をする』という仕事だと思っています」(P56から抜粋)という和食料理人・西塚さんの美学に頭が下がります。2016/06/24
きりぱい
5
面白いか面白くないかで言うと面白くはない。名店の和食のコツ(ないこともない)を教えてくれるのかと思ってしまったから。レシピはなく、食材事典のようで、食材の扱い方を通してもっと何というか大きな観点から見た和食の本質という感じ。無形文化遺産にもなったことだし、余計な味は足さず素材の持つ滋味を活かしてと、食材から季節が享受できる和食ってすごいなとは改めて思ったけれど。写真は端正なたたずまいできれいながら、かぶりつきで美味しそうというにはいまいち・・。茶碗蒸しにトマトを入れたのには、へえー!2014/05/15
nizimasu
3
やっぱり平野洋子さんの名前を観るとつい手に取ってしまう。今回は、顔の女が惚れ込んでいるという銀座の懐石料理「馳走 啐啄」の料理を大きめなビジュアルとともに紹介するという、これまたコース料理のような本だ。この本のみそはやっぱり料理には四季と旬があり、店主の西塚さんがいかにそこに気を配り手を動かしながら、日本の四季を表現していくかということにつきるだろう。それぞれの食材を見せるのが、料理人なら、その手仕事の背景にある料理人の思いを伝えるのが、平野さん。その心象風景と素材の料理の仕方を教えてくれます。眼福 2014/08/20
Takayuki Yoshida
3
平松洋子さんのエッセイとして読むもよし、和食の奥深さに触れる教科書にしてもよし、と一石二鳥な本。2014/07/03