とんぼの本
気になるガウディ

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  • サイズ B5判/ページ数 126p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784106022340
  • NDC分類 523.36
  • Cコード C0352

出版社内容情報

「嫌いだけれどなぜか気になる」。だからこそわかる、真の魅力とは? 現代建築最前線の巨匠が語り直す、最強・最新のガウディ案内。

ガウディの「実験」は、建築の「大革命」だった。〈かつて僕は「ガウディが大嫌いだ」と発言したことさえあります〉。孤高、奇想、天才―― そんなガウディ像は果して正しいのか。21世紀のコンピュータが解き明かした、その驚くべき手法とは? 現代建築の最前線を突き進む巨匠が、愛憎なかばする思いで語る〈これだけ見れば充分〉の6作品。最強・最新・充実のガウディ案内。

内容説明

ガウディの「実験」は、建築の「大革命」だった―現代建築最前線の巨匠が語る、最強・最新のガウディ案内。

目次

ガウディ嫌いのガウディ談義
つかのまのモダニズム―ボデーガ・デ・ガラーフ1895‐1901
生まれながらの廃墟―コロニア・グエル教会地下聖堂1898‐1916
ディズニー顔負けのテーマパーク―グエル公園1900‐1914
溶けてゆく家―カサ・バトリョ1904‐1906
波うつ石切場に住む―カサ・ミラ1906‐1910
つくり続けることの是非―サグラダ・ファミリア聖堂1883‐1926
「ガウディ神話」を越えて

著者等紹介

磯崎新[イソザキアラタ]
建築家。1931年大分県生れ。東京大学工学部建築学科卒業。丹下健三研究室を経て1963年磯崎新アトリエを設立。代表作に「大分県立中央図書館」「ロサンゼルス現代美術館」「なら100年会館」「カタール国立コンベンションセンター」など。カリフォルニア大学、ハーヴァード大学ほかで客員教授を歴任、また多くの国際コンペ審査員を務める。設計活動のかたわら建築批評を始め様々な領域で執筆・発言を行なうほか、建築展・美術展など多彩な活動を展開(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ホークス

47
美術初心者だけど、本でもTVでも、雰囲気たっぷりに誘導する美術ものは窮屈に感じる。その点本書はガウディに懐疑的で、指摘や比喩に捻りがある。グエル教会地下聖堂を「生まれながらの廃墟」と表現する。屈折した賞賛。そのくせメインでない作品の細かな工夫もちゃんと読み取る。ガウディの見ていた世界と革新性を改めて学んだ。私は奇妙とか驚異を伴う美術が好きで、ガウディは見飽きない。古代と未来の混在。異世界の露出した様なフォルム。動物の肉体を思わせる波打つ壁、どろっと溶けた塔、骨や鱗のような意匠。著者の反骨ぶりも楽しいガイド2020/05/25

ゆぎ🖼️

16
ガウディのクライアントだったグエルは60戸の住居とテーマパークのような公園と都市計画を立てたが、住居が売れたのはガウディとグエルが購入した2戸のみだった😅見ててデザインが面白いし、中も構造が生き物の筋肉や骨格のような流線型と、公園は自然に一体化していくような人工物みたいな迫力。デザインの仕方も天井から逆さに吊り下げて紐や重みのバランスを取りながらという斬新さ。しかし、住もうとは思わない、、😆2021/12/29

fukumasagami

11
たしかに気になる。タイトルとおり。2023/01/05

3
ガウディ建築がとても分かりやすくまとめられた一冊。写真も多くてとても良い。直にガウディの建築を見に行きたくなっちゃった。2019/05/15

ビシャカナ

3
世界に知られたアントニオ・ガウディ。そのガウディを嫌いだと公言する磯崎新による案内で、合理性や歴史的な流れ、日本人が抱く幻想の解体などをもってガウディを解説するのが本書だ。かくいう自分もガウディはあまりにキャッチなスタイルに反感を覚えていた。そんな自分にとって単なる表面的なものに留まらないで様々な角度からガウディを知ろうというのは、最適な入り口だったかもしれない。個人的には同じ辺境の土地としての日本との比較や、サグラダ・ファミリア教会をガウディ一人の建築としていいのかといった知見に感銘を受けた。2013/05/11

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