内容説明
ソウルと韓国全土、歩いて精選した名菜30の記録。綿密な取材が、朝鮮半島の食文化の背景を浮き彫りにする。
目次
ソウル むかしの味に出会う旅(白飯定食 内江;どじょう汁 湧金屋;包みキムチカルビ煮込み 珍古介;ソルロンタンゆで肉 味成屋;豚焼き肉 麻浦チンチャ元祖チェデポ ほか)
むかしの味を求めて、韓国全土、北へ南へ(ナムル 全羅南道・求禮;おにぎり豆腐 京畿道・南漢山城;漆入り鶏スープ 京畿道・利川;餅 江原道・襄陽;そば粉の麺 江原道・春川 ほか)
著者等紹介
平松洋子[ヒラマツヨウコ]
1958(昭和33)年、倉敷市生れ。東京女子大学卒業。エッセイスト。世界各地に取材し、食文化と暮らしをテーマに執筆している。著書に『買えない味』(Bunkamuraドゥマゴ文学賞受賞)など(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ぶんこ
35
情報量が豊富なのに、とても読みやすく、家に常備したくなりました。 しかも嬉しい事に、以前一人旅を予定して、ドタキャンした晋州の事が取り上げられていました。 こんなのを読むと、どうしても行きたくなります。 早く日韓関係が友好的になることを願ってやみません。 麻薬キムパブを食べたい。 タコも食べたい。2015/02/15
AKIKO-WILL
31
2010年の本だから今は全部このお店はあるのかな?著者がオススメするソウルのお店16店舗と地方の地元料理12店舗。どれも美味しそう。広域市場の海苔巻きは食べてみたいな。麻浦のデジカルビも食べたい。もっと早くにこの本知っていたら、著者みたいに韓国食べる旅していたな。2016/04/07
itokake
14
【読書で世界一周】韓国の食べ物フォトエッセイ。キムチやビビンバだけじゃない、底知れぬ韓国料理の数々。恐れ入った。なぜおいしいのか、どうおいしいのか、まるで自分が食べているかのように感じた。143pの薄い本なのに、体感500pくらいの満足感。著者の文章がもうとにかく素晴らしく、おいしい食事はまるで飲み物のようにするすると胃におちていくが、平松洋子氏の言葉もするすると入ってくる。特別な言い回しではないのに。才能ってこういうことなんだな。この本を持って今すぐ韓国に飛んでいきたい。2025/02/01
シルク
13
この本、買おうかと思っている。しみじみ、「イイ……(´`*)」。数年前に世間でやんやともてはやされていた、「チャン〇ムの誓い」だかに出てくるとかいう、韓国宮廷料理にはわたくしさほど興味無いのだ(皆無ではないけど笑)。それよりこういう、ねぇ……街の食堂で供される、おばあちゃんの作ってくれる定食が好きなのよ。白いご飯を真鍮の器に山盛り、簡素なスープがついて、おかずが長テーブルに並んでるから「好きなだけ食べてき!」。その場でおばちゃんがキュッキュと巻いてくれる韓国海苔巻きとかね。鶴橋に行きたくなっちゃったな~。2017/06/30
さくちゃん
9
「すべての食べものを薬として捉える」韓国料理の数々を、ソウルのみならず韓国全土の名店とともに紹介した一冊。韓国料理は好きでよく食べるけど、漆鶏など味の想像もつかないような料理も載っていて興味津々。平松さんの、作り手への尊敬の念が感じられる優しい文章も読んでいて心地好かったです。2015/09/04