内容説明
猫と文学の、ふかーい絆。人気女性作家10人が綴る、愛猫エッセイ&フォト・アンソロジー。
目次
そばにいるだけで(小池真理子)
チャンス(乃南アサ)
たびという名の(島本理生)
谷中の猫のはなし(森まゆみ)
魔法の国から来たマンチカン(最相葉月)
戦友(村山由佳)
きっとまた明日も(香山リカ)
チャイとミーミー(谷村志穂)
猫一匹、人間さんにん、のちふたり(平松洋子)
贈り物―向田の猫たち(向田和子)
1 ~ 1件/全1件
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
miww
73
女性作家さんによる10の猫との物語。みなさん猫を溺愛していらっしゃる。とても共感し、可愛い猫たちの写真に癒されました。以前読んだ村山さんのエッセイのその後がわかって嬉しくなった。どの作家さんも猫との出会い、その子の個性を尊重しながら寄り添う生活、猫への愛情が詰まったお話でした。「猫というものは元来、奔放でときに気高く、ごくまれに愛嬌を見せ、あとは気まぐれにふらっとどこかへ行ってしまう。飼ってあげる、とか飼ってもらっている、という主従関係ではなく、ひとつの空間に互いに在るという表現が似合う」(島本理生さん)2016/01/09
ぶんこ
65
多頭飼いしたいのですが、我が家は還暦過ぎの夫婦なので、後に残す事になるのだけは避けなくてはと、なくなく諦めています。 それだけに村山由佳さんが常にメモを携え、万一の時の猫の世話を心配する姿に感動しました。 他にも落ち込んでいる時に、そばに寄り添って心配してくれる猫に癒されたと書かれている作家さんが多かったのも、もっともだなぁと思いました。 写真もたくさんあって、とても楽しめました。2015/12/02
美登利
57
だ、だめじゃないか~!この本読んだら尚更、猫飼いたくなりますよ。作家さんたちが飼ってる猫ちゃんたちの、愛らしい写真。だけど、生き物を飼うには人間が健康でないと難しいと最近しみじみ感じるので、無理だな~。写真集観たり、みんつぶでの飼い猫ちゃんたちを観させて貰って我慢します!(笑)2014/01/21
ゆみねこ
55
猫を愛する女性作家10人のエッセイ集です。愛猫の写真と、猫と暮らす幸せと痛みを語る。猫は人に飼われているのではなく、人間の方がこの愛すべきものたちの僕となっているのではと思いました。私もいつかは猫と暮らしたいなぁ。。2014/08/31
hirune
52
女流作家さんの書くそれぞれの愛猫についてのエッセイ集。作家さんたちも個性的な方々だけど、猫も負けていないほど一匹一匹性格が全く違う。飼い主に対して保護者然とした猫も べったりの甘えん坊も 警戒心バリバリでロクに触らせてくれない猫も皆個性的で可愛いんだなぁ。そして避けられないペットの死、別れ…ある人はこんな辛さはもう耐えられないから金輪際飼わないと心に誓い、ある人は何になっても良いからもう一度生まれ変わっておいでと言い聞かせ。。でも絶対ペットより長生きしなくてはいけないと思う。向田邦子さんの死後の愛猫の話は2017/10/27