内容説明
浮世絵黄金時代を築いた稀代の絵師・歌麿。衝撃的な美人大首絵はいかにして生まれたのか?出版当時不評だった『歌まくら』はなぜ復活したのか?春画大解剖に、艶本目録、そして波乱万丈の生涯まで、「歌麿」絶頂期のエロチカを読みとく。
目次
第1章 美人画の謎(「婦人相学十躰」リアルさへの挑戦;「高名美人六家撰」闘う美人画)
第2章 歌麿究極の色香(新時代の絵師・歌麿登場;『歌まくら』の失敗と復活 ほか)
第3章 解剖 歌麿春画(『歌まくら』異版くらべ;枕絵をひもとく)
第4章 艶本で読む歌麿
資料でたどる歌麿の生涯
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
果てなき冒険たまこ
1
現在行われている「大吉原展」について、吉原を美化しているとか負の歴史に触れてないとか批判するなんてことがあったけどそんな人たちは春画を見たことはないんだろうな。江戸期の性って今とは違ってエンタメだったり文化としてもっとオープンに楽しむものだったことを理解していないで一面的にとらえるとそんな間抜けな発言になるんだろうね。SNSで色々見たけど個人的には勉強不足の一言で解決するようなものばかりだったな。今の価値観で江戸や歴史を語ることの危うさを知らない人がいかに多いかだね。2024/04/04




