内容説明
カラー写真の普及、現代美術としての写真、写真集出版ラッシュ、デジタル化時代…。1970年代以降、写真世界は激動とカオスの中にある。シンディ・シャーマン、メイプルソープ、アラーキー他、写真の“現在”から見えてくる“未来”とは―。
目次
1 U.S.A.
2 Europe
3 Japan
4 Others
著者等紹介
中村浩美[ナカムラヒロミ]
東京都写真美術館事業企画課企画係主任。1960年(昭和35年)札幌生まれ。90年より現職。専門は視覚芸術を用いた映像表現(Visual Arts)。近年では、ドイツ、ベルギー、オランダ、イタリア、ラトヴィア等海外の大学・美術館等での講演や展覧会プロデュース多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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galoisbaobab
12
万人がカメラを持つ時代の写真とはなんだろうね、って問いに対するシンパシーを感じることができる答えが欲しいよね。スマホのカメラ機能で”プロ並”の写真が撮れちゃう時代がきているってことはカメラマンのスキルの主要な要素がプログラマブルだったってことで、じゃぁプログラム不可能なことはなんなのかってことなんだと思うけどね。「何を撮るか」を差別化すると一部のインスタ人のようにモラルハザードするよね。植田正治のようにリアルであることを捨てるのは面白いと思う。2017/05/07
ほじゅどー
10
★★デジタル写真とアナログ写真の勝敗を占うのは低俗な質問。答えはこうだ。例えばニルヴァーナの音楽はアンプラグドでとインプラグドでも官能的だし、ベルリン・フィルハーモニーの演奏はLPでもCDでも素晴らしい。アートは勝ち負けを問うレースではない。2017/02/17
えっ
2
間違えて逆流の形になってしまったけど、今知りたい時代の写真について読めたので結果よし。写真に興味を持った事が今まで無くて、何をどうやって見ればいいのかさっぱりだから、易しくて助かった。気になった作品はメモしたので、ちまちま触れていきたい。東京都写真美術館も行ってみたいな。2024/07/10