内容説明
ゴッホ、セザンヌ、雪舟、鉄斎から、骨董、旅、食生活まで、残された文章を道標に、小林秀雄の美の遍歴を追体験する旅。「難しかった」小林秀雄が、ぐっと身近に感じられる一冊。
目次
ヨーロッパ美術館巡り(ゴッホとの出会い;レンブラントが拓いた近代;モネの光;セザンヌの画面に流れる音楽 ほか)
日本絵画を語る(「山水長巻」を歩く―雪舟;鷹ケ峰芸術村―本阿弥光悦・俵屋宗達;大好きだった鉄斎翁―富岡鉄斎;魂をときほぐす和音―梅原龍三郎 ほか)
骨董交遊録(小林秀雄に“狐”をつけた盟友―青山二郎;やきものがとりもった眼敵との縁―秦秀雄;せしめた彫三島の茶碗で牛乳を飲む―瀬津伊之助;ぶんどったり、ぶんどられたり、火花を散らしたライバル―白洲正子 ほか)
著者等紹介
白洲信哉[シラスシンヤ]
1965年、東京生れ。大学卒業の年に英国に留学し、帰国後は元内閣総理大臣細川護煕氏の公設秘書を務める。現在は日本文化をあらゆる角度からプロデュースし、その保存と継承に力を注ぐ。小林秀雄の長女・明子(はるこ)の長男。父方の祖父母は白洲次郎・正子
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
ヴェネツィア
279
1952年の暮から翌年の夏まで、小林秀雄は今日出海と半年間の海外旅行に旅立った。主にはヨーロッパだが、アメリカにも渡っているので、事実上の世界一周の旅であったか。その最大の成果は各地の美術館で見た名画の数々であった。小林秀雄は翌年から「新潮」に「近代絵画」を連載する。本書は、そんな小林が出会ったヨーロッパ各地の絵画を小林とともに追想するもの。オランダ、フランドルから始まっているが、小林の関心は徹底して、ゴッホをはじめとした印象派にあったようだ。レンブラントがほとんど唯一の例外であるが、それとても見方に⇒2025/09/21
アキ
74
小林秀雄の孫・白州信哉が編集した本。表紙の小林秀雄の立ち姿がカッコいい。1952(昭和27)年ヨーロッパへ美術旅行をした際の1枚。日本でゴッホ「鳥のいる麦畑」の複製画に愕然とし「ゴッホの手紙」を書いた彼の目にオランダの実物は激しすぎると感じた。レンブラント、モネ、セザンヌ、ルノアール、ドガ、ゴーガン、ドラクロア、コロー、ピカソ、ゴヤ、ヴェラスケスの絵画への評論が独特で、画家の眼を意識した見方。日本絵画・骨董・ひいきの店・鎌倉の自宅などその人となりを感じさせてくれる。「お天気勾玉」のエピソードが微笑ましい。2020/01/21
羽
21
西洋絵画、日本絵画、骨董の三章立て。小林秀雄が絵画を鑑賞するときは、表面でなくその奥に潜んでいるものを掬いとっているような印象を受ける。ゴッホの絵には狂気のあいだに正気の絵を描かなければならないという鬼気迫るものを感じる。モネの眼に映る色は壊れた光であると言い、烈しく、あらあらしく、何か性急な劇的なものさえ感じる。セザンヌの絵は音楽的。ルノアールには、根幹に描く喜びや生きる幸せを見い出す。ドガには絶望を感じる。小林秀雄は二流、三流のものを嫌悪し、一流のものだけを好んだと言い、審美眼が鍛えられる本であった。2022/12/03
みち
19
「ゆきてかへらぬ」から小林秀雄に興味が出てきました。①オランダ、フランス、エジプト、ギリシャ、ローマの美術館で出会った作品たち。②日本絵画の語り③骨董交遊録からなる。作品への批評だけでなく、日常のエピソードが満載で小林英雄の人となりが分かり楽しかった!旅行先から娘さんへ宛てた手紙は大変微笑ましい。行きつけのお店や温泉地。ご自宅の様子や奥様との写真。桜が大好きだった事。生涯愛用していた骨董品。などなど。。この本から、行ってみたい美術館ができたので、今度絶対に行こうと思います。2025/06/28
しーふぉ
17
ゴッホの鳥のいる麦畑を見て衝撃を受け、その場にしゃがみこんでしまった小林秀雄。富岡鉄斎や奥村土牛など日本画も素晴らしいと再認識しました。骨董品を日常使いするなんて贅沢だけど、あるべき姿ですよね。2015/02/01
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