内容説明
“書聖”といえば、書に興味のない人でも王羲之の名前をあげる。では、この方、一体、いつの時代のどんな人だったのだろうか?どこが、どのようにすぐれて、“書聖”と讃えられるようになったのか?天なる神との契約のために生まれた神聖文字にはじまる書の歴史のなかから、王羲之のまことの像を書家・石川九楊が解き明かしてゆく
目次
1 王羲之―その生涯と書聖伝説
2 書からとらえた王羲之の実像
3 王羲之から見る書の歴史
附 日本は“王羲之立国”
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
gtn
24
四世紀、中国六朝時代の人王羲之。古今の人物が彼を「書聖」と呼ぶ。だが、そこまですごいかとの思いも正直あった。本書で、王羲之を書の神に祭り上げた人物がいたことを知り納得。その人物は、唐の第二代皇帝太宗李世民。皇帝が彼の書を漁りまくる。「蘭亭序」は、所有者からだまし取ったもの。王羲之の真筆は現在一通も残されておらず、全て複製。だが、書簡だけでも七百もある。その内容が、「どうしたらよいのでしょう」「痛みがひどくて」等赤裸々。そこに神でもあり、人間でもある彼の魅力がある。2023/10/10
ひろ☆
13
王羲之の半生や人となりがよく分かった。2016/05/27
ありんこ
4
王羲之について知りたくなり、読んでみました。書の展覧会に行っても詩の意味が分からず、ただ上手いなぁと感じるのみでした。中国や日本の歴史と共に、文字も変化して、感情を詩にして表現するようになったことが分かりました。蘭亭序の内容がとても綺麗で、ちょうど季節的に3月の情景が思い浮かび、書について少しだけ理解が深まったような気がします。2024/03/03
takao
0
王羲之は4世紀の人とされるが、真筆は残ってなく複製のみ。2016/10/30
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